工務店クラウドの機能と3つの特徴

投稿日 : 2021年09月02日/更新日 : 2023年09月13日

1軒の住宅が建ちあがるまでには何人もの人手や建築資材だけでなく、いろいろな書類やデータも必要になります。

工務店にとっては書類・データの管理も重要な仕事ですが、書類整理に費やす手間と時間には多くの工務店が頭を悩ませていることでしょう。

商談から契約~工事~アフターサービスまで一元化できれば、工務店の生産性は大きくアップする可能性があります。

今回は地域工務店の業務情報を一元化する「工務店クラウド」について解説します。

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工務店クラウドとは

工務店クラウドはCADソフトなどの開発・販売を行っている株式会社ダイテックが提供する工務店業務管理ソフトです。

2015年より「工務店向けクラウド」として前身の製品販売が開始されましたが、現在はリニューアルして製品名「工務店クラウドEX」として販売されています。

地域に根ざした小規模工務店を対象とし、営業・商談管理から始まる住宅建築の流れをすべて一元化してクラウド上で管理するためのソフトウェアです。

工務店クラウドの特徴

株式会社ダイテックの工務店クラウドには以下のような特徴があります。

住宅工事の基本的な業務をクラウド管理

営業担当が管理する商談履歴や見積、建築担当が管理する工事台帳やCAD図面等、経理担当が管理する請求書や支払予定書など、社内の各部署がそれぞれ管理していた書類やデータを1つのシステム内で共有できます。

またインターネット上にデータを置くクラウドツールなので、事務所内だけでなく建築現場でも確認が可能、さらにテレワーク中の社員が自宅から書類のやりとりをすることも可能です。

自社データセンター設置

株式会社ダイテックは自社データセンターを運営し、耐震・防火・セキュリティ環境の整った環境にクラウドサーバーを設置しています。

停電時にもUPS・非常用電源が働くため、社内に物理サーバーを設置するよりも安全性が高まります。

既存データ取り込み可能

「不動産クラウドEX」は外部データの取り込みにも対応しているため、現在利用中の顧客データや協力業者などのデータなども移行が可能です。

《移行可能なデータ》
・ARCHITREND ZERO 積算データ
・BCS.CSV
・Bee-connect(住活協共通見積フォーマット)
・EXCELデータ、他

工務店クラウドの機能

「不動産クラウドEX」には以下の機能が搭載されています。

顧客・商談管理

顧客情報ごとの商談内容を時系列で管理します。過去の問い合わせ顧客を検索し、営業先ターゲットの抽出や見込み管理も可能です。

見積書作成

専用テンプレートを使用して見積書を作成します。また過去の見積からモデル作成を行ったり、新旧の見積書を比較し差分を新たな見積書として自動作成も可能です。

スケジュール作成

営業開始時点から現場工程、点検予定までの全てのスケジュールが一覧表示されます。1週間分の予定を担当者にメール通知も可能です。

工程表作成

工程表は登録済の標準工程テンプレートと工期を指定するだけで自動作成されます。工程および担当者名・業者名に加え予算や現場写真も表示できます。

予算・発注管理

見積書の原価明細をベースに内製・外注の費用を比較しながら予算組みが可能です。決定した予算は各所への発注管理に引き継がれます。

工事台帳作成

見積書や工程表などのデータから引き継ぎ、経理帳票として必要な工事台帳を作成します。

写真・図面管理

土地調査や工事時の写真、CAD図面などのデータをクラウド上で保存します。現場ごと・工程ごとなどの振り分けも可能です。

スマートフォンで撮影された写真を現場にいながらアップロードし、社内間で即時に共有することもできます。

請求・入金・支払管理

工事完成後、施主様との請負契約に基づいた請求書を自動作成し、請求後の入金確認まで一連で管理します。

外注業者や資材発注の支払予定も管理し、出来高や検収データも確認することができます。

アフターサービス管理

引き渡し完了後もアフターサービスやリフォームご案内に向けた継続的な顧客情報管理が可能です。

工務店クラウドの料金体系

工務店クラウドの初期費用 非公開
工務店クラウドの月額費用 非公開

「工務店クラウドEX」の導入には初期費用と月額費用がかかります。

初期費用・月額費用ともに非公開です。

工務店クラウドの使い方

不動産クラウドは小規模な地域工務店向けに特化したクラウドツールなので、いわゆる「街の工務店」が導入しやすい製品です。

また建築業界の小規模経営者はパソコンに疎いとよく言われていますが、工務店クラウドを導入する際にはオンライン研修・出張研修による全面的なバックアップが行われるため、安心して使うことができます。

メールサポートに加え不明点をいつでも質問できる「ユーザー専用サポートダイヤル」も利用でき、導入後に生じたトラブルも早期解決が可能です。

初めてクラウドサービスを利用する工務店が使いやすい製品と言えます。

まとめ

今回は地域工務店の業務情報を一元化するクラウドツール「不動産クラウド」について解説しました。

クラウドで業務情報を一元化し、働き方改革をしながら生産性を向上させましょう。

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この記事の監修者
小林 紀雄
住宅ローンの窓口株式会社代表取締役・iYell株式会社取締役兼執行役員
2008年にハウスメーカーに入社し営業に従事。2010年からSBIモーゲージ株式会社(現アルヒ株式会社)に入社し、累計1,500件以上の融資実績を残し、複数の支店の支店長としてマネジメントを歴任。2016年にiYell株式会社を共同創業し、採用や住宅ローン事業開発を主導。2020年に取締役に就任し、住宅ローンテック事業の事業責任者としてクラウド型住宅ローン業務支援システム「いえーる ダンドリ」を推進し事業成長に寄与。