ウサギの「全日」、ハトの「全宅」とは| 不動産業者団体を紹介

投稿日 : 2019年11月28日

不動産業の開業にあたっては、不動産団体に所属するのが一般的です。

そこで今回は不動産業界にはどういう団体があり、なぜ所属するのかをお話し、併せて業界の2大巨頭ともいえる「全日」と「全宅」について紹介、両者を徹底比較します。

 

不動産業者が保証協会に所属する3つの理由

全国に12万以上あるといわれる不動産業者は、保証協会ともいえる業界団体に所属しています。

所属するメリットはいろいろありますが、主な理由は次の3つです。

 

  1. 開業資金の負担が減る
    不動産業を開業するには宅建の免許はもちろん、事務所の手配をはじめとした開業資金として1000万円の供託金が必要です。
    しかし保証協会に所属すれば60万円の支払いで済むため、開業資金の負担が軽減できます。
  2. レインズが使える
    レインズ(REINS)とは、Real Estate information Systemの頭文字をとった不動産情報のネットワークで、保証協会に所属している不動産業者しか使えません。
    このシステムを使えば、ネット上の個々の民間サイトに当たらずとも一発で条件に合った物件が探せるため、スムースな営業が可能です。
  3. 書類のフォーマットが使える
    売買契約書などの書類のフォーマットが、サイトからそのままダウンロードして使用できるため、書類作成の手間が減ります。

不動産業界の4つの保証協会

不動産業者が所属する保証協会には次の4団体があり、いずれも全国組織です。所属業者の研修や教育、苦情の解決、相談等を行い、業務内容に大きな違いはありません。

 

  1. 公益社団法人 全国宅地建物取引業協会連合会
    昭和42年に設立され、会員数11万強と全国の不動産業者の約8割を占めています。
    「全宅」または「全宅連」と呼ばれ、ハトのマークが目印です。
  2. 公益社団法人 全日本不動産協会
    昭和27年設立と最も古く、会員数3万弱で、ウサギのマークが目印です。
    「全日」と呼ばれます。
  3. 一般社団法人 不動産流通経営協会
    Fudosan Ryutsu Keiei Kyokaiの頭文字をとって「FRK」と呼ばれます。
    会員数は300程度ですが、三井のリハウス、東急リバブルなど大手・中堅が占めています。
  4. 一般社団法人 全国住宅産業協会
    「全住協」と呼ばれ、会員数は約1700で中堅の工務店が多いようです。

全宅と全日の違い(ハトとウサギ)

上述した4団体のうち、街のほとんどの不動産業者は「全宅(ハトのマーク)」か「全日(ウサギのマーク)」に所属しています。

そこでこの2つの団体に絞り、両者の違いを詳しく見ていきましょう。

 

入会時費用の違い

各都道府県によって金額は異なりますが、入会時に払う費用が全宅(ハト)は約200万、全日(ウサギ)は約180万と、全日のほうが20万円程度安くなります。

 

会員数の違い

全宅は全日の4倍近い会員数を誇ります。そのため新規開業者にとっては得られる情報が多いと考えるようです。

しかし実際のところ、会員同士の横のつながりは特にないといわれており、会員数の多さが直接メリットになっているわけではなさそうです。

 

認知度の違い

加盟していることを示すため、不動産業者の入口や受付には全宅ならハトが、全日ならウサギのマークが掲げられています。

全宅は加盟店が多いため、必然的にハトのマークのほうがウサギよりも多く、それに伴い認知度も上がり、安心感や信頼感といったイメージにつながっているといえそうです。

結局、初期費用と会員数が違うだけでサポート体制においては同じなので、優劣の差はないと言えます。

 

まとめ

保証協会はどの団体であれ、不動産業の開業から日々の営業に至るまで一貫して営業のサポートをしてくれる大樹のような存在といっていいでしょう。

不動産業開業を考えている方はぜひ、自分にあった団体を選んでください。