【物件の内覧】お客様必見のチェックポイントとオンライン内覧サービス

投稿日 : 2022年07月29日/更新日 : 2022年08月10日

内覧をする営業マン

物件の内覧で決め手になる優先順位は、お客様によって違うでしょう。

しかし、誰もが気にするチェックポイントはある程度共通していると言えます。

この記事では、物件の内覧時に「お客様が必ず見ている」チェックポイントを解説します。コロナ渦で内覧数も減少している昨今、急上昇しているオンライン内覧サービスについても紹介していきます。

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【物件内覧】お客様が必ず見ている!重要なチェックポイントとは?

多くのお客様が必ず見ている、重要なチェックポイントを解説します。

  • 玄関
  • リビング・ダイニング
  • 窓・ベランダ
  • 共用部
  • 騒音
  • 周辺環境

玄関

玄関は内覧の際、お客様が最初に目にする場所です。玄関の印象の良しあしが、お部屋の印象を左右する重要な場所と言えます。

日常生活でも必ず通る場所なので、使い勝手の悪さはストレスに繋がります。

お客様が見ているチェックポイントは、主に以下の3つです。

  • 広さ
  • シューズボックスの大きさ
  • セキュリティ

毎日履く靴を問題なく玄関に置ける広さがあるかがポイントなので、シューズボックスは、持っている靴の量に合っているか、ブーツなどが入るかどうかもシミュレーションしているでしょう。

セキュリティについては、単身女性の場合など最も重要視するポイントのひとつです。

カギの種類やチェーンの装備の他、ドアスコープからクリアに外が確認できるかも気にする方も多いはずです。

リビング・ダイニング

リビング・ダイニングは、毎日の生活の大半を過ごす空間です。

お客様のチェックポイントは、以下のとおりです。

  • 家具、家電の配置
  • コンセントの位置、数
  • 窓からの景色

ソファやダイニングテーブル、テレビ・冷蔵庫などの大型家電が問題なく配置できるかどうかは、大事なポイントです。

コンセントの位置と数、電話線・インターネット回線、テレビアンテナのジャックの位置も重要です。コンセントの位置によっては、家電の配置がむずかしい場合もあるからです。

窓から見える景色にこだわる方も多いでしょう。眺望の良し悪しで、リビングで過ごす満足感はかなり違います。

隣接するマンションやビルとの位置が近く、部屋の中を見られている感じがすると、毎日ストレスを感じることになりかねません。

窓・ベランダ

  • 物干しの高さ
  • カーテンレールの寸法

特に女性は、ベランダの物干しの高さをチェックしている場合があります。低い位置なら洗濯物を干しても外から見えませんが、ワンピースなど長い服が干しにくいというデメリットがあるからです。

カーテンレールの寸法は、オーダーしないとカーテンのサイズがない場合もあります。既製品で合うかどうか、気にする方もいるでしょう。

共用部

廊下やエントランス、ゴミ置き場などお部屋以外の共用部は、気持ちよく生活するために欠かせないお客様のチェックポイントです。

  • 廊下、エントランス
  • ゴミ置き場
  • 管理状態

エントランスはオートロックかどうか、廊下などがきれいに掃除されているかは気になるところです。ゴミ置き場にゴミ出しのない日にゴミを出したり、分別の仕方がいい加減な住人がいるとストレスを感じる方もいるでしょう。

管理人がいるかどうかや防犯カメラの有無も、セキュリティを考える上で外せないポイントです。

共用部は住民のマナーや管理状態がよく見える部分なので、お客様が物件を決める大事なチェックポイントになるでしょう。

騒音

騒音は住民トラブルになりやすく、生活上ストレスの原因になります。
お客様のチェックポイントは、以下のとおりです。

  • 上下階、隣室の生活音
  • 外の騒音

上下階や隣室の部屋から人の声が聞こえるのは、とても気になるものです。壁をノックして、厚みや硬さを確認してもらうと良いでしょう。

道路の音、交通量の多い道路や高速道路、線路の近くの場合は、閉めた時と開けた時の音の違いを確認してもらいましょう。閉めて音が気にならなければ、さほど問題ないと言えます。

お客様が一番家にいる時間帯に内覧ができればベストですね。

周辺環境

お部屋以外に毎日の買い物の便など、周辺環境もお客様が把握したい情報です。
主に、以下のお客様がよく利用する施設があるかどうかがポイントです。

  • スーパー、コンビニエンスストア
  • 郵便局、ATM
  • ドラッグストア

女性の場合、夜に人の気配のない道を通るかどうかも気になるところでしょう。

物件内覧時の「持ち物」

お客様が内覧に必要な持ち物や、あるとスムーズになる持ち物を紹介します。

スマホ

写真や動画で撮影して、簡単に記録が残せるので便利です。複数の物件を見学すると、記憶もあいまいになります。

写真や動画に残すと思い出しやすいので、内覧当日は必ず持参してもらうと良いでしょう。

メジャー

間取り図でわかるのは、全体の広さのみです。それぞれの各部屋・スペースの寸法確認に、メジャーは必須です。

家具や家電の配置をシミュレーションするためには、部屋の縦・横・高さを計測できる3mのメジャーがあると便利です。

お客様が忘れた時のために、準備しておくと良いでしょう。

身分証、収入証明書

お部屋が気に入ってすぐに入居の申し込みをしたいという場合もあるので、身分証明書になる運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどを持参するよう説明します。

収入証明書は源泉徴収か直近の3カ月分の給料明細を持参してもらいましょう。

自営・フリーランスの方なら、納税証明書や確定申告書の提出が必要です。

コロナ禍で利用者急増中!物件内覧のオンラインサービス

コロナ禍の現在、不動産業界も内覧者の減少に頭を悩ませ、今後について不安に感じる方は多いのではないでしょうか?

株式会社東京商工リサーチ「コロナ渦における不動産業のアンケート」調査によると、2021年4月時点で「影響を受けた」と回答した不動産業者は70%以上です。

そこで、今注目されているのが「オンライン内覧サービス」です。

お客様が家にいながらにして物件の内覧ができるサービスの利用者は、急増しています。集客率の向上を見込めるだけではなく、業務の効率化も可能です。

お客様側としても、直接物件を内覧する時間や手間を省ける、物件が検討しやすいなど大きなメリットがあります。

ここでは、「VR内覧サービス」「オンライン内覧サービス」「360度パノラマ動画サービス」の3つを紹介します。

VR内覧サービス

VR内覧サービスは、専用のゴーグルを装着して映像を見ることです。まるでその場にいるかのような臨場感で物件の内覧を体験できます。

スタッフが同行し現地に行かなくても、お客様が自宅などから内覧が可能です。

不動産業界問わず、VRを体験してみたいという方も多いでしょう。集客効果も大いに期待できます。

「写真のイメージと違う」などの空振りの内覧で、時間の無駄もなくすことができます。お客様にとっても、交通費や時間が節約できるメリットがあります。

現在入居中・新築中で内覧ができない物件の確認ができるのも、VR内覧サービスの大きなポイントです。

【リンク】ナーブ株式会社

オンライン内覧サービス

オンライン内覧サービスは、ライブ中継で音声と映像をリアルタイムで配信します。

不動産スタッフが物件に行き、スマホのカメラを使用してライブ配信するシステムです。スマホやパソコンさえあれば、会話しながら内覧しているかのように見学できます。

転勤などで物件を探す時間がないけど不明点をスタッフに確認しながら見学したい、というお客様には大きなメリットがあります。

【リンク】株式会社トライエル

360度パノラマ動画サービス

360度パノラマ動画サービスは、動画再生中に上下左右360度をパノラマ動画で見渡すことができます。

再生中に画面をドラッグ、スマホなら端末の向きを変えることで、視点を変えながら再生できます。

テレビでYouTubeが見られる環境なら、家族全員リビングの大画面で360度動画を見られるのも大きなポイントです。

【リンク】株式会社ハウスマイル

まとめ

多くのお客様が物件内覧時に必ず見ている重要なチェックポイントと、持参していただくとスムーズな持ち物を解説しました。

コロナ禍で利用が急上昇している「オンライン内覧サービス」についても紹介しました。

特に物件内覧数の減少に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

kobayashi この記事の監修者:小倉 大将
「いえーる 住宅研究所」編集長
学生インターン期間を経て、新卒一期生としてiYell株式会社に入社。開発マネジメント部門・メディア事業部門を経験し、入社2年目にして「いえーる 住宅研究所」の編集長に異例の抜擢を果たす。現在、同メディアを不動産業界のDX推進の一翼を担う媒体とすることをミッションに、日々業務に励む。
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