【2026年8月】住宅ローン金利比較│毎月の返済額をどう抑える?残価設定・ペアローンなど最新トレンドを解説

各金融機関の住宅ローン金利を比較して、今月のポイントを解説します。
直近の出来事も踏まえて、今後の住宅ローン金利の動向予想にお役立てください。
Table of Contents
住宅ローン金利比較
メガバンク
■メガバンクの特徴
圧倒的な知名度を誇る大手銀行であるため全国に支店があります。主要都市に多く、地方にいくほど支店数は減少するため、地方においては地方銀行や信用金庫の方がアクセスが良いケースもあります。
また、規模の大きさを活かした商品開発力も最大の特徴です。メガバンクは経済基盤が強く信用力も高いため、他の金融機関に比べて低い金利設定や融資額の上限を高く設定しているケースもあります。投資信託や保険商品といった総合的な金融商品を活用したパッケージ型商品を提供し多様なニーズに対応しています。対面での相談が可能なため、直接専門家と話すことができるのでネットでの手続きに不安をもっている方にとっては安心感に繋がります。
変動金利、固定金利(全期間固定型、固定期間選択型)など多様な金利タイプが提供されており、メガバンクを普段の給与振込口座として利用している場合は、住宅ローンの借入れの際に新たな口座を開設する必要がないため、住宅ローン返済管理の手間も省くことができます。

| 金融機関 | 変動金利 | 10年固定 | 20年固定 | HP |
| 三菱UFJ銀行 | 0.945% | 3.59% | 4.36% | HP |
| 三井住友銀行 | 1.275% | 3.65% | 4.15% | HP |
| みずほ銀行 | 1.025% | 3.35% | 4.10% | HP |
| りそな銀行 | 0.95% | 3.795% | 5.175% | HP |
(掲載順不同)
※金利情報は各社HPにて最新情報をご確認ください。
※先月比プラス(赤文字)・先月比マイナス(青文字)。
※三井住友銀行:バランスパック変動金利から変動金利へ参照先変更。
4行すべてが先月から据え置きです。
4行すべて引き上げです。
三菱UFJ銀行(+0.24、三井住友銀行(+0.15)、みずほ銀行(+0.150)、りそな銀行(+0.18)。
三菱UFJ銀行(+0.27)、三井住友銀行(+0.15)、みずほ銀行(+0.1)、りそな銀行(+0.180 )。
ネット銀行
■ネット銀行の特徴
ネット銀行の住宅ローン金利は、地方銀行と比較して低く設定されていることが多いです。オンラインで手続きが完了するため、地域制限がなく全国どこの地域でも申込みをすることが可能です。WEB申込みであるため、窓口の時間を気にせず自分の都合の良いタイミングで手続きができることも特徴のひとつです。
一方で、対面でのサポートが限られるため複雑な相談や手続きが必要な場合には不便さを感じる可能性があります。金利の低さと利便性を重視する方に適していますが、丁寧な説明を求める方には不向きかもしれません。

| 金融機関 | 変動金利 | 10年固定 | 20年固定 | HP |
| 住信SBIネット銀行 | 1.20% | 3.049% | 3.649% | HP |
| 楽天銀行 | 1.543% | 3.799% | – | HP |
| イオン銀行 | 1.04% | 3.52% | – | HP |
| ソニー銀行 | 1.347% | 3.813% | 4.592% | HP |
| auじぶん銀行 | 1.134% | 3.18% | 3.85% | HP |
| PayPay銀行 | 1.33% | 2.87% | 3.60% | HP |
| SBI新生銀行 | 1.08% | 3.05% | 3.85% | HP |
| UI銀行 | 0.845% | 3.07% | 3.92% | HP |
(掲載順不同)
※金利情報は各社HPにて最新情報をご確認ください。
※先月比プラス(赤文字)・先月比マイナス(青文字)。
住信SBIネット銀行(+0.25)、楽天銀行(+0.043)が引き上げです。
他掲載銀行は先月から据え置きとなっています。
住信SBIネット銀行(+0.170)、イオン銀行(+0.090)、ソニー銀行(+0.058)、auじぶん銀行(+0.110)、PayPay銀行(+0.100)、SBI新生銀行(+0.1)、UI銀行(+0.1)の引き下げです。
楽天銀行(-0.003)は引き下げています。
掲載している全ての銀行が引き上げとなりました。
三菱UFJ銀行(+0.27)、三井住友銀行(+0.15)、みずほ銀行(+0.1)、りそな銀行(+0.18)、住信SBIネット銀行(+0.18)、ソニー銀行(+0.06)、auじぶん銀行(+0.11)、PayPay銀行(+0.120)、SBI新生銀行(+0.150)、UI銀行(+0.1)。
地方銀行
■地方銀行の特徴
地方銀行は、地域に根ざした銀行であるため地域の特性やニーズに応じた柔軟な対応を可能としています。また、特定エリアでの住宅購入に対して特別な金利優遇や、地元の提携不動産事業者を利用した際の特典など、地域の振興を目的とした住宅ローンの優遇措置やキャンペーンを実施していることもあります。
地方銀行はメガバンクやネット銀行ほどの低金利商品は少ないものの、個別事情に応じた柔軟な審査を可能としていることが多いです。支店が地域に密集し地元の不動産市場にも精通しているため、対面でのきめ細やかなサポートが期待できます。

| 金融機関 | 変動金利 | 10年固定 | 20年固定 | HP |
| 横浜銀行 | 0.945% | 3.47% | – | HP |
| 千葉銀行 | 1.225% | 3.31% | 4.53% | HP |
| 静岡銀行 | 1.15% | 3.65% | 4.30% | HP |
| 筑波銀行 | 1.25% | 2.70% | – | HP |
| 北陸銀行 | 1.625% | 1.85% | – | HP |
| 福岡銀行 | 1.275% | 3.60% | – | HP |
| 南都銀行 | 0.875% | 3.40% | 4.10% | HP |
| 京都銀行 | 1.425% | 3.80% | 3.85% | HP |
| 愛媛銀行 | 0.90% | 2.75% | – | HP |
| 宮崎銀行 | 0.975% | 3.15% | – | HP |
| 沖縄銀行 | 3.575% | 4.375% | – | HP |
| 琉球銀行 | 3.575% | 4.727% | – | HP |
| 関西みらい銀行 | 0.845% | 3.27% | 4.77% | HP |
(掲載順不同)
※金利情報は各社HPにて最新情報をご確認ください。
※先月比プラス(赤文字)・先月比マイナス(青文字)。
掲載銀行では全行据え置きとなりました。
静岡銀行(+0.2)、筑波銀行(+0.15)、宮崎銀行(+0.15)が引き上げ。
横浜銀行(-0.05)、千葉銀行(-2.25)、福岡銀行(-0.1)、南都銀行(-0.1)、京都銀行(-0.05)、関西みらい銀行(-0.1)が引き下げ。
北陸銀行、愛媛銀行、沖縄銀行、琉球銀行 が据え置きとなりました。
●20年固定
静岡銀行は据え置きです。
千葉銀行(+0.1)、南都銀行(+0.15)、京都銀行(+0.15)、関西みらい銀行(+0.15)の引き上げです。

8月のまとめ
変動金利は、ほとんどの金融機関で改定が見送られ、全体として極めて安定的に低水準で推移しています。メガバンク4行および掲載されている地方銀行13行は全行が前月比据え置きとなりました。ネット銀行でも8行中6行が据え置きで、引き上げたのは住信SBIネット銀行(+0.25%)と楽天銀行(+0.043%)の2行のみです。
掲載銀行の変動金利の中央値は 1.15% となっており、UI銀行や関西みらい銀行(0.845%)、南都銀行(0.875%)、三菱UFJ銀行・横浜銀行(0.945%)など、業態を問わず0.8%〜0.9%台の前半から競争力を高める姿勢が見られます。
固定金利帯は、長期金利(国債利回りなど)の上昇圧力を直接受けるため、期間が長くなるほど引き上げ傾向が強まっています。
メガバンクは全4行引き上げ(+0.15%〜+0.24%)、ネット銀行も大半が引き上げ傾向にあります。一方で地方銀行は、個別の戦略・地域間競争によって対応が割れています。
掲載されているほぼすべての銀行で前月比+0.06%〜+0.27%の引き上げとなりました(静岡銀行のみ据え置き)。平均金利は 4.19% に達し、将来の金利変動リスクが強く反映されています。

住宅ローン市場で起きている大きな変化
金利優遇合戦(価格破壊)から「付加価値競争」への構造転換
| 金融機関 | 改定日 | 変更前 | 変更後 | 増減 |
|---|---|---|---|---|
| 三菱UFJ銀行 | 2026/08/03 | 2.125% | 2.375% | +0.25% |
| 三井住友銀行 | 2026/08/03 | 2.125% | 2.375% | +0.25% |
| みずほ銀行 | 2026/08/03 | 2.125% | 2.375% | +0.25% |
| りそな銀行 | 2026/08/03 | 2.375% | 2.625% | +0.25% |
不動産価格の高止まりによる「購買力キャップ(限界)」の発生
顕在化した「消費者ニーズ」
「月々の返済額」を抑えたい(返済コントロールニーズ)
日本住宅ローンによる「おうちの残価設定ローン」のように、売却時の資産価値を据え置いて月々の返済を車のように半減させる商品や、超長期ローンの活用ニーズが急増しています。
世帯合算で「購買力を最大化」したい(世帯型借入ニーズ)
住信SBIネット銀行などの「フラット35ペアローン上限拡大(最大4.8億円)」に見られるように、夫婦でフルに枠を使って購入を後押しする施策が求められています。
「将来のリスク」に備えた保障・付加価値が欲しい(実質お得感ニーズ)
群馬銀行の「夫婦どちらかがガンになっても完済される連生ガン団信」やJAL NEOBANKの「JAL住宅ローンご利用キャンペーン」など、付帯サービスでの差別化が支持を集めています。
「連生ガン団信」は連帯債務者のどちらかが特定状態に、「リビングニーズ特約」は余命6か月以内と診断された場合に住宅ローンが全額弁済されます。群馬銀行:プレスリリース
住宅販売事業者が抑えておくべき5つのポイント
1. 金利上昇を見越した「リスク込みシミュレーション」の徹底
- 現状:日銀の利上げを受け、秋以降の変動金利上昇は避けられない状況です。
- 対策:「現在の最優遇金利」だけでなく、「+0.25%〜0.50%上昇したシナリオ(ストレステスト)」を商談時に標準提示し、後からの返済増によるトラブルを防ぎ信頼を獲得しましょう。
2. 「ペアローン・収入合算」の初期提案による予算落ち防止
- 現状:物件高騰と利上げのダブルパンチで、単独年収では予算が届かないケースが増加しています。
- 対策:住信SBIネット銀行など金融機関の枠拡大(ペアローン最大4.8億円)に合わせて、商談初期から「世帯合算」を提案し、借入枠を広げて商談離脱を防ぎましょう。
3.「月額コントロール(残価設定・5年ルール)」での購入後押し
- 現状:総額の高さや月々の支払不安で購入を躊躇する顧客が増えています。
- 対策:日本住宅ローンの「残価設定型ローン」や変動金利の「5年・125%ルール」を分かりやすく解説し、「総額」ではなく「毎月の支払額を抑える仕組み」を提示して検討を後押しします。
4. 表面金利ではなく「保障・特典(団信・経済圏)」での差別化
- 現状:金利引き下げ合戦から、がん保障(連生ガン団信等)やマイル・ポイント付与などの「付加価値勝負」へシフトしています。
- 対策:わずかな金利差の比較ではなく、「医療保険代わりに使える手厚い団信」や「実質お得になる経済圏のメリット」を訴求し、納得感と満足度を高めましょう。
まとめ
こうした市場環境のもと、住宅販売事業者には金利上昇リスクを踏まえた現実的なシミュレーションや世帯合算の提案、付加価値の訴求を通じ、顧客の返済不安を払拭して購入へ導く対応が求められています。

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