ZEH水準・省エネ基準50%超達成!三菱地所レジデンスが挑む「リノレジ」のサステナブルな暮らし

投稿日 : 2025年06月17日
2025年3月の首都圏新築分譲マンション平均価格が1億485万円と都内の新築分譲マンションの平均価格が年々高騰し、今、リノベーションマンションへの注目が集まっています。
今回は、約60年にわたり約20万戸の新築マンションを供給してきた三菱地所レジデンスが手掛けるリノベーションマンション「リノレジ」について魅力とこだわりをインタビューいたしました。
プロフィール
三菱地所レジデンス株式会社
リノベーション事業第二部
開発第三グループマネージャー
藤本 直樹 氏

上席チーフ
加藤 智里 氏

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三菱地所レジデンスのリノレジ

三菱地所レジデンス

2011年に三菱地所、三菱地所リアルエステートサービス、藤和不動産三社の住宅事業部門が統合して誕生した三菱地所レジデンスは、三菱地所グループの基本指名「まちづくりを通じた社会貢献」を実現すべく、高品質な住まいを供給しながら、お客さまの暮らしそのものと向き合い、お客さまに新たな発見を届け、お客さまの抱える課題解決に取り組む住宅デベロッパーです。
主に不動産開発を中心として事業を展開しており、新築分譲マンション、賃貸、シニアレジデンス、学生レジデンス、ホテルコンドミニアムなど、多彩な事業を手掛けています。

「暮らしに、いつも新しいよろこびを。」の企業ビジョンのもと、環境に配慮をした付加価値を高めた住宅の創造を目指し、2022年1月にCO2排出量を2030年までに2019年比で50%削減するという「CO2排出量削減戦略」を発表しています。

「リノレジ」3つの柱

ポイント指の画像 確かな住まい
60年、新築マンションデベロッパーとしてのノウハウで「安心」を提供する
ポイント指の画像 上質な暮らし
トレンドやニーズに合わせた最新設備で良質な住まいを
ポイント指の画像 ホスピタリティ
購入後も安心して暮らせるように充実したサービスを提供する
2013年からリノベーション事業を開始し、マンションストックの活用という時代の要請に応えてきた三菱地所レジデンス。新築分譲マンションを手がけてきたデベロッパーとしてのノウハウと、良質なマンションストックを活用し、お客様に新築にとどまらない新たな選択肢を提供しています。

リノベーションマンションの需要が高まってきていますが、どうして今、リノベーションに注目が集まっているのでしょうか?

リノベーションに注目が集まるそのワケは?

リノベーションマンション、時代背景と流行ポイント

時期 社会背景・流行 リノベーションに関する動向
2000年代初頭
  • 中古住宅の認知向上
  • ミニマリズムの台頭
  • 「リノベーション」の言葉が普及し始める
  • DIY文化も浸透
2008年〜
リーマンショック後
  • 経済不安定
  • コスト志向の高まり
  • 新築回避の流れ
  • 中古+改装という新たな住まい方
2010年代中盤
  • SNS(Instagram、Pinterest)流行
  • ライフスタイル重視の風潮
  • おしゃれなリノベ事例が拡散
  • 「リノベ済み物件」の市場拡大
2020年以降
  • コロナ禍での在宅時間増加
  • SDGs・サステナブル志向
    • 居住空間の機能性重視
    • 環境に配慮した再利用が評価される
「新築至上主義」である日本は、これまでずっと新築住宅の大量供給が続いてきました。ところが、1990年代以降は人口減少や空き家増加、地価高騰などにより中古住宅の価値が見直されるようになります。
ライフスタイルも多様化し2010年代以降からは「自分らしい住まい」に対するニーズの高まりとともにSDGsやリサイクル文化の浸透により「壊して新築」から「活かして再生」へ価値観が変容するようになり、それに伴い国の政策・金融支援も強化されるようになりました。

国がリノベーションを単なる住宅の改修にとどめず、社会・経済・環境・地域活性など多角的な課題への解決策として積極的に支援することで、益々リノベーションへの注目が高まってきています。

新築マンションと中古マンション需要の推移

首都圏の新築・中古の件数推移
公益財団法人東日本不動産流通機構:首都圏不動産流通市場の動向(2024年度)
株式会社不動産経済研究所:全国 新築分譲マンション市場動向 2024年
上記をもとに「いえーる 住宅研究所」が作成
上のグラフから分かるように、新築マンション販売戸数は2015年の40,449戸から2024年には23,003戸まで、約43%減少しています。これに対し中古マンション成約件数は2015年の35,100件から2024年には39,736件へと増加しています。
2016年から徐々に中古マンションの需要が増え、2019年頃からは乖離が顕著になっています。
OKマークを出す女性のイラスト 中古住宅の価値の見直しや流行の変化が、リノベーション需要の高まりに繋がっているのですね!

安心して暮らせる良質な「リノレジ 」という選択

はてなマークを出す女性のイラスト 三菱地所レジデンスが手掛けるリノベーションマンション「リノレジ」。
どのような特徴があるのでしょうか?

確かな住まい

確かな住まい
OKマークを出す女性のイラスト 「厳しい選定基準」について詳しく教えてください!
藤本氏
三菱地所レジデンスは、60年にわたり約20万戸の住宅を供給してきた実績を持つデベロッパーとして、長年蓄積されたノウハウを活かしたリノベーション事業を展開しています。
2013年に開始したこのリノベーション事業では、10年間、約2000戸の取引実績から得た目利き力を持って、利便性や住環境、管理体制、物件特性を確認しています。
物件選定においては、立地、建物の状況、居住者の生活スタイルなどを総合的に判断しています。
特に1981年の建築基準法施行令の改正によって厳しくなった「新耐震基準」の物件を中心に利便性や住環境、管理体制、物件特性を確認しており、比較的新しい物件を取り扱っています。
はてなマークを出す女性のイラスト 「確かな住まい」とはどのようなものですか?
藤本氏
厳しい選定基準をクリアした物件に施すリノベーションも、独自のガイドラインに基づき商品性・施工方法などを高い水準で確認しています。
独自の基準を制定
技術指針 リノベーションガイドライン
仕様基準 商品設定基準
藤本氏

これらのガイドラインを実際に施工を行う協力施工会社と共有することで、安定した品質を保っています。

OKマークを出す女性のイラスト 10年間、約2000戸の取引実績から作成された独自のガイドライン
安心して住める「確かな」住まいですね!

上質な暮らし

上質な暮らし
はてなマークを出す女性のイラスト 「リノレジ」が提供する上質な暮らしとは、どのようなものですか?
藤本氏

新築分譲マンション「ザ・パークハウス」で培ったノウハウを活かし、買い取りした物件を現在のトレンドやニーズに合わせてウェルビーイング・リノベーションという考え方をもとにリノベーションをしています。個人でリフォームするよりも、専門家による高品質で経済的なリノベーションを提供できることが、最大の強みとなっています。

ウェルビーイング・リノベーション
単なる機能や美しさだけでなく、身体的・精神的・社会的な健康や幸福感(ウェルビーイング)を高めることを目的に住まいや空間を改修することをいいます。
高断熱や自然素材の活用、快適性やつながりを重視した設計が特徴で、「リノレジ」では「価値あるものを受け継ぎ、磨きをかけ、次の世代へとつなぐ。」と考えています。
はてなマークを出す女性のイラスト ウェルビーイング・リノベーションでは具体的にはどのようなリノベーションを行うのですか?
藤本氏

「快適性」「家事ラク」「ユニバーサル」「災害レジリエンス」「エコロジー」といった5つの項目からなる独自の「ウェルビーイング規準」で評価を行います。
評価をもとに築年数に適した必要なリノベーションを施すことでクオリティとサステナビリティのバランスのとれた上質な住まいを提供しています。

独自の基準を制定
快適性 空気環境や⾳への配慮などにより、家族の健康や笑顔を守り、安⼼して暮らせる住まいを整えます。
家事ラク 時短アイテムやお⼿⼊れしやすい商品の採⽤により、家事をラクにして⽣活にゆとりを創出します。
ユニバーサル 誰もが快適かつ安全に使えるよう細やかな⼯夫を施し、⾼齢になっても安⼼して暮らせる住まいづくりを⼼がけています。
災害レジリエンス 災害に備え、⽇常⽣活の危険からも家族を守る設備を採⽤。レジリエンス(対応⼒)の⾼いお部屋づくりをめざしています。
エコロジー CO2排出削減につながる商品の採⽤など、省エネ・省資源に配慮し、費⽤の削減にもつながる暮らしを提案します。

引用:三菱地所レジデンス「リノレジ」_ウェルビーイング・リノベーション

藤本氏
高効率給湯器や高断熱浴槽など、最新の設備を導入し、お客様の声を聞きながら、経済的合理性とのバランスを取っています。

例えばシステムキッチントルや食洗機、節水トイレなどの設備を積極的に導入し、新築マンションの販売で培った知見を活用することでコストダウンも図っています。

ホスピタリティ

ホスピタリティ
はてなマークを出す女性のイラスト 中古マンションは買って終わり。というイメージがありますが、購入後も安心とは?
藤本氏

「リノレジ」は通常の中古マンション売買とは異なり、最長2年間のアフターサービスや24時間対応の駆けつけサービス等の入居後のライフサポートも大きな魅力となっています。

「リノレジ」の入居後サポート
アフターサービス リノベーションを施した箇所と、「リノレジ」が指定する給排⽔設備などの専有部における重要インフラ部分に対して、最⻑2年間のアフターサービスを提供。
設備修理保証サービス 主要な住宅設備を更新していない物件に対し、引渡し後2年間の『設備修理保証サービス』を付帯。※対応していない物件もあり
24時間対応の駆けつけサービス 水道設備や電気・換気設備、建具などの不具合に対し、引渡し後2年間の専門スタッフによる緊急対応や出張修理等のサービスを提供。
三菱地所のレジデンスクラブ 住まいの相談窓口から各種優待や特典など、幅広い要望にお応えできる、三菱地所グループの会員サービス。
OKマークを出す女性のイラスト 一般の中古マンションでは実現が難しい「三菱地所レジデンスのリノベーション」ならではのサポートサービスですね!

ZEH水準・省エネ基準の達成率50%超

「リノレジ」が他のリノベと違うところとは!?

2022年1月に「CO2排出量削減戦略」を打ち出し、CO2排出量を2030年までに2019年比で50%削減することを掲げた三菱地所レジデンス。「リノレジ」においてもCO2排出量の削減を目指し、省エネ性能設備への更新を進めています。
2024年度の着工戸数においてZEH水準または省エネ基準の達成率50%超えを達成した取り組みについてお伺いしました!
ZEH(ゼッチ)とは?
Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で、「エネルギー収支をゼロ以下にする家」という意味になります。つまり、家庭で使用するエネルギーと、太陽光発電などで創るエネルギーをバランスして、1年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロ以下にする家ということです。
引用:経済産業省 資源エネルギー庁
断熱性能の向上 効率的な
設備・システムの導入
再エネの導入
断熱性能の向上 効率的な設備・システムの導入 再エネの導入
夏は涼しく、冬は暖かく
エネルギーを極力必要としない
エネルギーを上手に使う エネルギーを創る
参照:環境省_住宅脱炭素NAVI
■ZEHのメリット
  1. 健康で快適な暮らしの実現
    • 断熱性能を確保することで夏は涼しく冬は暖かくなり住宅内の寒暖差を抑えることができます。
    • 心筋梗塞などヒートショックによる事故等のリスクを抑止する効果も期待できます。
  2. 光熱費が安くなる
    • 省エネ性能の高い換気システムや高効率給湯設備、LED照明などを導入することで光熱費が安くなります。
  3. 災害時も安心
    • 太陽光発電システムを導入しているZEH住宅は、災害等で大規模停電が発生した際にも電力の確保が可能になります。
はてなマークを出す女性のイラスト ZEH水準または省エネ基準を満たすために、どのような取り組みをされているのですか?
藤本氏

まず、三菱地所レジデンスが販売する新築の分譲マンション・賃貸マンションの「ZEH-M Oriented化またはZEH Oriented化」を進めています。
次に、リノベーション事業においても、既存の自社分譲住宅や他社の分譲住宅をZEH水準・省エネ基準にリノベーションして再販売をすることでCO2排出量の削減に貢献しています。(※リノベーションに太陽光発電システムや蓄電池が標準装備されているわけではありません。)

環境省脱炭素NAVI
引用:環境省_住宅脱炭素NAVI
藤本氏

具体的には、二層構造の内窓ガラスや省エネ機器(高効率給湯器・高断熱浴槽・LED照明・節湯水栓など)を導入することでZEH水準・省エネ基準を満たす住宅にしています。

はてなマークを出す女性のイラスト この取り組みで大変だったことはありますか?
藤本氏

もともと三菱地所レジデンスとしては新築分譲において省エネへの取り組みをしていましたが、リノベーションとしては初の試みだったので手探り状態でのスタートでした。新築分譲マンションが一棟単位で検討していくのに対し区分販売のリノベーションでは一戸単位で検討することになります。当社専門部署のサポートを受けながら進めていきましたが、検討単位が違えば執るべき手法も違います。当初はわからないことも多く、苦労いたしました。

はてなマークを出す女性のイラスト 自社物件と他社物件で大変さに変わりはありますか?
藤本氏
リノベーションを行う際には、まず現状の建物の状況というのを理解する必要があります。そのため新築時の竣工図書というものを確認します。

自社物件ですと社内にデータが蓄積されているので比較的入手しやすいのですが、他社物件ですと管理員にあたって一枚一枚コピーさせていただいたり写真を撮らせていただいたりといった対応になります。それなりにボリュームがあるので、そういった情報収集といった面は大変なところだと思います。

暮らしの数字を可視化する

暮らしの数字を可視化する
はてなマークを出す女性のイラスト 「暮らしの数字を可視化する」について教えてください!
藤本氏

「BELS評価」や「省エネ性能ラベル」に加え、「省エネルギー性能報告書」をお客様にお渡ししており、ZEH水準・省エネ基準を達成していない物件と比較して住宅ローンの借入額・控除額の優遇について見える化を図っています。

省エネ性能ラベルの画像
引用:三菱地所(株)ニュースリリース
省エネルギー性報告書
引用:三菱地所(株)ニュースリリース
OKマークを出す女性のイラスト 住宅ローン減税についての細かい記載もあるのですね!
省エネルギー性能報告書の画像
引用:三菱地所(株)ニュースリリース
藤本氏

ZEH水準・省エネ基準適合住宅を取得した住宅の場合、住宅ローン減税の優遇が受けられます。「省エネルギー性能報告書」には、どれくらいの優遇が受けられるのか分かりやすく記載しています。

OKマークを出す女性のイラスト 住むだけでCO2削減に貢献できる!ということがひと目で分かりますね!
お客さまの反応はいかがですか?
藤本氏
お客さまのご感想としては、立地、間取り、各設備の使い勝手やインテリアなどに対するご満足のお声を多くいただいています。感想としては、目に見える部分に対するものが多いです。

「省エネルギー性能報告書」などの資料については、「新築同様に住宅ローン控除を受けることができると分かり購入の後押しとなった」というお客さまのお声もありました!

はてなマークを出す女性のイラスト 今、多くの企業がリノベーションマンションを販売しているなか、「リノレジ」が選ばれている理由は何だと思われますか?
藤本氏
「リノレジ」は、利便性や住環境に優れた物件に、新築で培ったノウハウを生かした商品づくりや、最新住設機器の快適性や環境性能が付加されている点や入居後の安心にこたえるサービスが充実している点について、ご満足のお声をいただいております。

こういった点が「リノレジ」を高く評価していただいている点なのかと思います。

「リノレジ」のこれから

OKマークを出す女性のイラスト 最後に、「リノレジ」はこれからどのように展開していく予定ですか?
藤本氏
昨今、新築マンションは土地代や工事代の高騰などにより、供給減かつ好立地案件の絶対数が不足しています。そのため新築マンション自体の供給が少なく、あっても高額となる傾向となっています。

リノベーションマンションが一般的になってくるなか、マンション購入のもう一つの選択肢となるよう「リノレジ」を成長させていきたいと考えています。

まとめ

「確かな住まい」「上質な暮らし」「ホスピタリティ」3つの柱で、三菱地所レジデンスの「リノレジ」は良質なリノベーションマンションを提供しています。物件買い取りから購入後の入居後サポートまで、独自の厳選基準をクリアした物件に省エネ設備を導入しZEH水準・省エネ基準を満たすリノベーションを実施。24時間駆けつけサービスや設備修理保証で購入後も安心です。
単なる物件の再生ではなく、お客さまの暮らしに寄り添う新しいリノベーションの形を追求し、CO2排出量の削減を目指す「リノレジ」の今後の更なる進化に期待しています!

関連情報

┃三菱地所レジデンス「リノレジ」
https://www.mecsumai.com/renovation/

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