不動産の覚書|基本の構成とひな形作成サービスを紹介
不動産売買において、契約書以外に顧客と「覚書」を取り交わすことがあります。 今回は覚書のひな形をダウンロードできるサービスと、覚書の書き方の基本を解説します。
マンションを売却するためには、売主は不動産会社に査定をしてもらい、いくらで売るか決めなければなりません。
査定には訪問査定と机上査定がありますが、売主はまずはウェブサイトで査定をしてもらい、どの不動産会社に仲介を依頼するか決める場合が多いのではないでしょうか。
不動産会社は、「売主がどんな点に重きを置いて査定を依頼するか」知ることで、契約を獲得できる可能性が高まります。
そこでこの記事では、マンション査定の方法や査定の依頼ポイントなどについて解説していきます。
マンションの査定から売却までの流れは以下のとおりです。
売却の流れ | 内容 | 所要期間 | |
1 | 査定 | 売主は不動産会社に査定を依頼する | 数週間 |
2 | 媒介契約 | 売却を仲介する不動産会社を決め契約を結ぶ | |
3 | 売却活動 | 広告を出したりレインズに登録し売却活動を行う | 3~4ヵ月 |
4 | 内覧 | 購入希望者が現れたら、実際の物件を見てもらう | |
5 | 売買契約 | 買主と売主との間で売買契約を結ぶ | |
6 | 決済・引き渡し | 売買代金の授受を行い、名義を変更し物件を引き渡す | 1ヵ月程度 |
マンションの売却価格を査定する方法としては、机上査定と訪問査定があります。次にその特徴について説明します。
机上査定は現地調査を行わず、築年数や間取りなどのデータからおおまかな査定額を算出します。机上審査を受けた後、現状に即した訪問審査を受ける運びになります。
机上査定のメリットデメリットは次のとおりです。
訪問査定は不動産会社が現地を訪れ、マンションの共有部分の充実度や施設の劣化度・日当たり・周辺環境などを把握し、所有者に聞いて査定を行います。
実際に物件を見るので、現状を反映した査定価格を出してもらえます。
訪問査定のメリットデメリットは次のとおりです。
次にマンションの売却を考えている人が、査定を依頼する際のポイントについて解説します。
マンションを査定するためには、次のような書類が必要です。
書類名 | 入手先 |
登記簿謄本(登記事項証明書) | 法務局 |
公図 | |
地積測量図 | |
売買契約書 | 所有者(購入時) |
重要事項説明書 | |
マンションパンフレット |
マンションの売出価格を決めるためには、地域の相場を把握しておかねばなりません。
地域の相場とかけ離れた価格を設定すると買主には見向きをしてもらえません。逆に安い場合には損をしてしまうので、地域相場を知っておくことは重要なことです。
マンションの地域相場は、次のような方法で知ることができます。
名称 | 内容 |
レインズマーケットインフォメーション | 不動産流通機構が運営するサイト。不動産会社から収集した過去1年間の売買価格データを検索可能。 |
土地総合情報システム | 国土交通省が不動産購入者へのアンケートを、データーベース化したサイト。 |
物件検索サイト | 不動産検索サイトを利用すれば、現在販売中の物件の売出価格を調べることが可能。 |
※レインズおよび土地総合情報システム=売買価格、物件検索サイト=売出価格
マンションの査定を出してもらう場合には、複数の不動産会社に依頼することが大事です。
1社のみですと査定額が高かったり低かったり、正確な査定額ではないことがあります。したがってできるだけ多くの不動産会社に依頼し比較することが良いでしょう。
また査定時に多くの不動産会社とやり取りができれば、信頼できる不動産会社を見つける一助になるでしょう。
マンションの机上査定では、必要な書類を提出せずに査定するので、正確な価格を算出することはできません。
したがって複数の不動産会社から査定をもらった後で、気になった会社に訪問査定してもらうことになります。
不動産会社は現地を訪れ、机上査定に加え部屋の状況や共有部分・日当たりなどを生で見てより精度の高い査定価格を算出します。
顧客は不動産会社の査定価格や対応状況を見てどの会社に仲介を依頼するか決めます。
売主が不動産会社にマンションの査定を依頼するポイントは次のとおりです。
一括査定と言っても、サイトによって一度に査定を依頼できる不動産会社数は異なります。
一度に多くの査定が可能であれば、高い価格を提示してくれる会社が出てくる可能性が高くなります。
また複数の不動産会社と接触できるので、信頼できる不動産会社と出会える確率も高くなるでしょう。
したがってあらかじめ何社に査定が依頼できるのか確認しておくことは必要なことです。
売主の目線で、わかりやすく充実した情報が多く記載されているサイトは、信頼できると言ってよいでしょう。
例えば、マンションについてのコラムや口コミなどを掲載しているサイトは、売主にとって多くの知識を吸収することができる筈です。
逆に情報量が少なく、一括査定のみに誘導するようなサイトは、避けたほうが良いと言えます。
一括査定サイトには、戸建て住宅を得意とするサイトもあれば、土地や賃貸に強いサイトもあります。
マンションに強いサイトを選べば情報量も多く、マンションの売却にノウハウを持つ不動産会社と取引できる可能性も高くなるでしょう。
おすすめのマンション査定サイトを5つを以下のとおり選んでみました。
運営会社 | マンションリサーチ株式会社 |
不動産会社数 | 2,500社 |
エリア | 全国 |
一括査定可能社数 | 6社+3社(賃貸) |
コラム記事の有無 | 有 |
匿名での査定 | 一部可能 |
【マンションナビをおすすめしたい人】
【マンションナビの特徴】
運営会社 | NTTデータグループ |
不動産会社数 | 厳選1,800社 |
エリア | 全国 |
一括査定可能社数 | 6社 |
コラム記事の有無 | 有 |
匿名での査定 | 不可 |
【HOME4Uをおすすめしたい人】
・信頼できる実績があるサイトを使いたい人
・個人情報保護に努めているサイトを利用したい人
【HOME4Uの特徴】
運営会社 | 株式会社リクルート |
不動産会社数 | 2,000件 |
エリア | 全国 |
一括査定可能社数 | 10社 |
コラム記事の有無 | 有 |
匿名での査定 | 不可 |
【SUUMOをおすすめしたい人】
【SUUMOの特徴】
運営会社 | 株式会社LIFULL |
不動産会社数 | 3,213件 |
エリア | 全国 |
一括査定可能社数 | 6社 |
コラム記事の有無 | 有 |
匿名での査定 | 不可 |
【LIFULL HOME’Sをおすすめしたい人】
【LIFULL HOME’Sの特徴】
運営会社 | 株式会社Speee |
不動産会社数 | 1,974件 |
エリア | 全国 |
一括査定可能社数 | 6社 |
コラム記事の有無 | 有 |
匿名での査定 | 不可 |
【イエウールをおすすめしたい人】
【イエウールの特徴】
査定サイトは、いながらにして売主からマンションの査定の依頼を受けられるメリットがあります。
したがって不動産会社としては、査定サイトの特徴をよく知り、自社に合ったサイトに加入することは、効率を上げる上で重要です。
査定依頼を受けたマンションの情報を的確に把握し、迅速に対応することで媒介契約に結びつけられる可能性が高まるので、マンション査定サイトもうまく利用しましょう。
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この記事の監修者:小倉 大将 「いえーる 住宅研究所」編集長 学生インターン期間を経て、新卒一期生としてiYell株式会社に入社。開発マネジメント部門・メディア事業部門を経験し、入社2年目にして「いえーる 住宅研究所」の編集長に異例の抜擢を果たす。現在、同メディアを不動産業界のDX推進の一翼を担う媒体とすることをミッションに、日々業務に励む。 Facebook / Twitter |