住宅ローンを計算するエクセルテンプレートとは?業務効率化アプリも紹介
住宅ローンの返済額等を計算する際、返済計画を記載した書類は借入返済予定表や返済予定表などと呼ばれています。
これらの書類は住宅ローンを契約した際、金融機関が作成するケースが一般的です。
しかし、お客様が借入先を検討する段階では、不動産会社へ依頼するケースが多いでしょう。
また、住宅ローンの計算に限らず、不動産会社に金融機関への手続きまで代行して欲しいお客様も少なくありません。
そのような住宅ローンに関する業務は、不動産会社の営業担当の負担となっているのではないでしょうか。
この記事では、不動産会社が住宅ローンの計算をする際の方法と、住宅ローン関連業務を効率化できる方法をご紹介します。
住宅ローン計算(借入返済予定表)とは
住宅ローン計算(借入返済予定表)とは、借入条件や返済予定を記載した書類です。
返済予定表、返済計画表、償還予定表などとも呼ばれています。
借入返済予定表は、契約時に借入先の金融機関が発行するケースが一般的ですが、申し出を受けて発行するケースやオンライン上で閲覧できるケースもあります。
お客様が将来的に住宅ローンの借り換えや繰り上げ返済を検討する際に必要になりますので、発行の有無を金融機関へ確認しておくと安心です。
住宅ローン計算(借入返済予定表)に必要な項目
住宅ローン計算(借入返済予定表)に必要な項目を以下の表にまとめました。
項目 | 内容 | |
借入先 | 借入先の金融機関名 | |
契約者名 | 住宅ローンの契約者名 | |
借入条件 | 借入日 | 当初の借り入れ日 |
借入金額 | 借り入れた元金 | |
返済方法 | 元利均等返済または元金均等返済 | |
返済期限 | 返済の最終日 | |
金利(年利) | 利率を%で記載 | |
金利タイプ | 固定金利、変動金利、当初固定金利等 | |
借入条件 | 毎月の返済額 | 毎月の返済額と内訳(元金・利息がそれぞれいくらか) |
返済回数 | 返済期限に応じた総返済回数 | |
返済口座 | 返済口座の支店名、口座番号等 | |
返済日 | 毎月の返済日 | |
返済金残高 | 支払い月ごとの返済残高 |
契約者がボーナス払いを選択した場合、ボーナス払いの内訳も記載されます。
金融機関によって「お借入金額」「ご融資金額」など記載方法が異なる場合があるため、不明点がある場合、金融機関へ確認してみてください。
元利均等返済・元金均等返済
住宅ローンの返済方法には、元利均等返済と元金均等返済の2つの方法があります。
それぞれの特徴とメリット・デメリットを以下の表にまとめました。
元利均等返済 | 特徴 | 返済期間中、毎月の返済額が一定の返済方法 |
メリット | 将来の収支計画が立てやすく、返済開始当初の返済額が元金均等返済よりも少なくなる。 | |
デメリット | 元金が減りにくくなるため、総返済額が多くなる。 | |
元金均等返済 | 特徴 | 返済期間中、元金の返済額が一定の返済方法 |
メリット | 元金が減りやすいため、総返済額が元利均等返済よりも少なくなる。 | |
デメリット | 返済開始当初の返済額が、元利均等返済よりも多くなる。 |
住宅ローンの毎月の返済額の内訳は、元金と利息です。
元利均等返済は、毎月の返済額が10万円だとすると、10万円の返済額は変わらずに返済が進むにつれて、10万円の内訳が変わっていきます。
例えば、返済当初の内訳が元金5万円、利息5万円、完済直前の内訳が元金9万円、利息1万円のように元金の返済が進むと利息の割合が減っていきます。
元金均等返済は、元金の返済額がずっと一定の返済方法です。
例えば、元金の支払いが毎月5万円だとすると、元金の残高に応じて計算された利息を、元金5万円と合わせて支払います。
元金が減っていくと支払う利息も減るので、完済に向けて毎月の返済額が減っていく仕組みです。
住宅ローン計算をする方法
住宅ローンを計算する方法には、金融機関のサイトの住宅ローンシミュレーションを使用する方法とエクセルで計算する方法があります。
金融機関のサイト
多くの金融機関の公式サイトでは、住宅ローンシミュレーションのサービスを行っていることをご存じでしょうか。
簡易的なものから、詳細を入力できるもの、各プランを比較できるものなど、金融機関によって行えるシミュレーションが異なります。
また、毎月の希望返済額から借入金額を計算できるもの、年収から借入可能額を計算できるもの、希望借入額から毎月の返済額を割り出すものなど、算出方法もさまざまです。
予算が決まっていない方には年収から借入可能額を計算し、目安金額をご提案してみるなど、お客様の検討段階によって使い分けることもできます。
エクセルで計算
住宅ローンの毎月の返済額は、テンプレートをダウンロードする、関数を使って自分で計算するなどエクセルを利用しても計算可能です。
PMT関数を使って自分で計算
住宅ローンの返済計画は、エクセルのPMTという関数を使用して計算することもできます。
以下の手順を一度覚えてしまえば難しくないので、挑戦してみてください。
- エクセルのファイルを開き、任意のセルを選択する
- セル内に「=PMT」を入力し、関数を選択する
- 利率、期間、現在価値、将来価値、支払期日の順に入力する
- 数式を入力後にエンターを押すと、毎月の返済額が表示される
例えば、金利1.5%、借入期間30年、借入金額2,000万円の場合、以下のように入力します。
=PMT(1.5%/12,30*12,20000000)
上記の数式をエクセルに入力すると、赤字で¥-69,024と表示されます。
これは、毎月の返済額が69,024円という意味です。
利率と期間を12で割っている理由は、年額ではなく月額を計算するためです。
住宅ローン業務のサポートサービス
住宅ローンを借り入れて不動産を購入するお客様は、少しでも良い条件で融資を受けたいという思いを持っていらっしゃいます。
そのため、各金融機関の比較提案を希望される方もいらっしゃるでしょう。
また、慣れない金融機関とのやり取りに不安を抱き、不動産会社に手続きの代行を依頼する方もいらっしゃいます。
日々の忙しい業務の中で住宅ローンに関する業務が負担となっている場合、サポートサービスを利用することも選択肢の一つです。
iYell株式会社が提供している「いえーるダンドリ」は、住宅ローンの手続きを業務効率化できる住宅ローンに特化したアプリになります。
豊富な知識を持った住宅ローンの専門家によるチャットサポートや、簡易計算結果をチェックできる機能など、お客様が安心して住宅ローンの手続きを行える仕組みが整っています。
「いえーるダンドリ」を利用することで、住宅ローンの業務を効率化して、新規営業に力を注いでみてはいかがでしょうか。
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以下の記事では「いえーるダンドリ」の魅力について解説しているので、住宅ローンの業務に負担を感じている営業担当の方は、ぜひご覧ください。
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まとめ
住宅ローンを計算する際の借入返済予定表は、金融機関の公式サイトやエクセルテンプレート等を利用して、自分で作成できます。
しかし、忙しい不動産の営業担当にとっては、そのような業務が負担となっているケースもあるでしょう。
今回紹介した「いえーるダンドリ」を使用して、業務効率化を目指してみてはいかがでしょうか。