不動産向けの集客方法9選|差別化に成功するアイデアとは

投稿日 : 2023年05月01日/更新日 : 2023年06月04日

2020年以降はコロナ禍の影響もあり、従来の集客方法が通じないことも少なくありません。

「集客がうまくいかない」「お客様困りごとやニーズの把握が難しくなった」など、お悩みに感じている方も多いはずです。

これからは、従来の集客をベースにしつつも、時代のニーズに合った集客を行うことが求められています。

本記事では不動産業者向けの集客方法を「オンライン」「オフライン」に分けて紹介していきます!

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不動産の集客を成功させるための前提条件

条件

闇雲に広告を出稿するだけでは、今の時代は集客に成功できません。集客成功には、施策を打つ前の前提条件を満たしていることが重要です。

ニーズの変化に対応する集客方法であること

そもそも不動産業界は、少子高齢化の影響を受けて、ターゲットとなる見込客数が減少しています。

メインターゲットになる20~40代はパソコン・スマホを使いこなし、テレビや新聞が主な情報源であった時代と比べて自分から情報を集めることができるようになったことも大きな違いです。

情報量が多すぎるともいえる状況で、インターネットで伝えたい情報を届けることがさらに困難になってきています。

このような時代の流れを読み取ったうえで、変化する顧客のニーズに応えられる集客を行う必要があります。

例えば紙媒体による集客方法は現在の若者世代には受けが悪く、SNSやLINE、ブログ等の手段を導入することの重要性が高まっています。

また近年では新型コロナウイルスの蔓延に伴い、不動産関連イベントの開催方法自体が見直されつつありますので、対面での集客も厳しい面があることも把握しておく必要があります。

ターゲットごとの施策を意識する

不動産業界は他の業界と違い、見た目だけでは業者の違いが分からないことから差別化が難しい業界です。単に物件の写真を見せるだけでは集客にはつながりません。

自社が強い地域ではどんな年齢層のお客様がいるのか、何を求めているかを分析したうえで競合他社が追いきれていない分野に特化するなどの施策が求められます。

 

オンラインでおすすめの不動産集客の方法

オンライン集客

オンラインの集客方法は、主にインターネットを利用した方法です。

インターネットの利用率が高い20~40代はインターネットを使いこなす世代であり、成約率・来場率のアップにオンラインの集客施策は欠かせません。

オンラインで集客方法には以下の6つの方法があります。

  • 不動産ポータルサイトへの掲載
  • ホームページの作成
  • 一括査定サイトの活用
  • Googleビジネスプロフィールへの登録
  • SNSの活用
  • リスティング広告への出稿

1.不動産ポータルサイトへの掲載

不動産の集客方法の1つ目は「不動産ポータルサイトへの掲載」です。

ポータルサイトは「インターネットにアクセスするときの入り口となるWebサイト」のことです。

不動産に特化したポータルサイトに自社の物件情報やイベント情報を掲載することで、お客様に物件を認知してもらうことができます。

ただし、ポータルサイトは多数の不動産会社が利用していることでライバルも多いです。

ポータルサイトではネームバリューのある大手不動産会社に信頼が集まりやすく、選ばれるためには情報の差別化が必要です。

以下の記事では、おすすめの不動産ポータルサイト連動コンバーターについて解説しているので、管理作業を効率化したい営業担当の方は、ぜひご覧ください。

あわせて読みたい:【2023年最新版】不動産ポータルサイトに連携可能|おすすめ仲介物件コンバーター10選

2.ホームページの作成

不動産の集客方法の2つ目は「ホームページの作成」です。

自社でホームページやブログといったメディアを立ち上げて情報を発信することも重要です。

社名を検索してホームページにきてくれる方は成約する可能性が高く、ポータルサイトとは違って掲載料も必要ありません。

コストパフォーマンスが非常に高いため、確実に制約につなげるように集客導線の中心に据えたいものです。

前述したSNSやポータルサイトからリンクさせることで、Googleなどの検索エンジン以外から複数の入り口を作って集客につなげることも可能です。

以下の記事では不動産ホームページ制作サービスについて解説しているので、自社サイト作成を検討している方は、ぜひご覧ください。

あわせて読みたい:【2023年最新版】不動産ホームページ制作・集客に強い制作会社10社を徹底解説

3.一括査定サイトの活用

オンラインでの集客では、一括査定サイトを活用するのも有効です。

不動産一括査定サイトは、ユーザーがサイトを通して複数の不動産会社に査定依頼ができるサービスです。

一括査定サイトを利用するメリットとしては、

  • 顧客情報を事前に入手できるため、ニーズに合った営業ができる
  • 自社の強みを一括査サイトを通してアピールできる
  • 認知が広がる

などが挙げられます。

また、一括査定サイトの良い点は、ほとんどのサービスにおいて反響課金を採用しているということです。申し込みがあるまでは費用が掛からないため、コスト面を考えても取り入れておいて損はないと言えるのではないでしょうか。

ただし、他社と比較検討されることが前提となるため、査定申し込みがあった後も、営業から成約まで容易にはいかないことが多い点には注意しましょう。

4.Googleビジネスプロフィールへの登録

Googleビジネスプロフィールとは、Google検索結果やGoogleマップに自社の情報や地図を載せられるツールを指します。

ホームページやSNSアカウントがない場合も、Googleビジネスプロフィールに登録することで自社の情報をユーザーに知らせることができるというサービスです。

さらに自社の名前で検索されなくても、「渋谷区×不動産」のように「エリア×不動産」といったキーワードをユーザーが検索することで、Googleマップ上に自社の位置と情報が表示されます。もちろん、そこから自社のホームページなどに遷移させることも可能です。

こちらは無料で登録できるため、オンライン集客に力を入れる場合にはぜひ登録しておいたください。

5.SNSの活用

不動産の集客方法の5つ目は「SNSの活用」です。

「ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)」を利用して、集客をはじめとした情報を発信することもできます。

主に利用される媒体は以下の4つです。

  • Facebook
  • Instagram
  • Twitter
  • TikTok

SNSのユーザー数は多く、ヘビーユーザーは1日数時間単位で閲覧しています。SNSで効果的に情報を流すことで、多くのユーザーの目に留まりやすいのがメリットです。

これらのSNS媒体においてアカウントを作成し、写真や文章、動画を通して自社の強みや魅力、コンセプトなどを視覚的にわかりやすく伝えて宣伝しましょう。

SNSは広告費などのコストがかからず、基本的に無料で利用できます。さらに、拡散されたりバズった場合には、一気に認知を広げることが可能であることから、多くの企業が近年参入してます。

ただし、SNSでユーザーのタイムラインに表示されるためには、多くのユーザーに自社のアカウントをフォローしてもらう必要があります。

イベント集客とは別にSNS運用の知識も必要になってくることも視野に入れて、活用しましょう。

6.リスティング広告への出稿

不動産の集客方法の最後は、「リスティング広告への出稿」です。

リスティング広告は、インターネットでのユーザーの検索語句に応じて表示される広告のことで、ユーザーが広告文をクリックした数だけ広告費が発生する仕組みです。

あらかじめ設定した広告予算の範囲内で広告出稿ができるため、テレビCMやポータルサイトと比較して低コストで出稿できるメリットがあります。

ただし、検索結果に表示されるキーワードによって広告費が異なります。多くの人が検索する人気キーワードの場合は広告費が高額になってしまう点には注意しましょう。

オフラインでおすすめの不動産集客の方法

オフライン集客

50代以降のシニア層・高年齢層がターゲットであれば、オフラインでの集客が有効です。

オフラインで集客方法には以下の3つの方法があります。

  • チラシ・ポスティング
  • FAX・DM
  • イベント・セミナー

1.チラシ・ポスティング

1つ目は「チラシ・ポスティング」です。

オフラインの代表的な集客方法は、やはりチラシ・ポスティングではないでしょうか。

新聞にチラシを挟むのは古典的な方法ですが、主要ターゲットがインターネットを利用しない高齢世代であれば一定の効果は見込めます。

ポスティングはチラシを各家庭のポストに入れていくことで、新聞よりも広告を入れる地域やターゲットを絞ることが可能です。チラシの品質にこだわるのではなく量産して配る方が、費用対効果が高いとされます。

読んでもらえるか分からないオンライン広告と違い、少なくとも確実に手元に届く点がメリットです。

ポスティングやチラシ掲載する場合は自社ホームページやSNSアカウントを紹介するなど、複数の導線を作っておくとオンラインのアクセス情報も見込めるでしょう。

以下の記事ではおしゃれな不動産チラシの作り方やデザインサービスについて解説しているので、チラシ作成を検討している方は、ぜひご覧ください。

あわせて読みたい:【簡単】おしゃれな不動産チラシの作り方|無料で作れるデザインサービス・テンプレートも紹介

2.FAX・DM

2つ目の不動産のオフライン集客方法は「FAX・DM」です。

FAXやDM(ダイレクトメール)も代表的な集客方法です。

ただし、受信料が受信者負担になってしまうことでクレームにつながる可能性もあります。FAXを設置した家庭自体が少なくなっていることもあり、メインの方法にはならないでしょう。

3.イベント・セミナー

最後は「イベント・セミナー」です。

無料の不動産セミナーは各地で開催されており、来場者プレゼントと併用することで来場のハードルが下がります。

多少なりとも不動産に関心がある方が訪れるので、手当たり次第に広告を出すよりも高い成約率が見込める点もメリットです。

セミナー開催後は参加した方に追客を行い、成約率の高い見込み客にしていくことが重要です。

不動産集客で差別化するにはアイデアが必要

差別化

オンラインとオフラインに分けて代表的な集客方法を紹介しましたが、ただ単に集客施策を打つだけでは想定した人数は集まりません。

オンラインでもオフラインでも、個別の集客方法は多くの企業で導入されており、単に集客をするだけでは他社との差別化はできません。

どのような点に注意して差別化をしていけばいいのかは以下のとおりです。

競合の欠点をカバーして強化

大手との差別化を図るためには競合他社が工夫しきれていない欠点・弱点を発見して、そこに特化した広告を出稿するなどの工夫が必要です。

  • 自社だけが抱えている独自物件をチラ見せする
  • エリアの年齢性にマッチした物件に特化して紹介する
  • 価格帯が松・竹・梅の物件に合わせて紹介する

広告出稿の際には、上記の点に注意してみてください。

詳細なターゲット設定

1つの物件でも複数のターゲットが存在します。ただ、全員に向けて広告を作っても反響は期待できません。詳細なターゲット像に刺さる集客を行う方が効果的です。

例えば年齢に応じて訴求するSNSを切り替えることも有効です。

40代以降ならFacebook、20~30代ならInstagramやTwitter、20代の若者向けならTikTokといった具合に、利用者の年齢層に合わせて集客を行う媒体を切り替えましょう。

また「潜在層」「顕在層」にわけた集客も必要です。

潜在層は「不動産に関心はあるが、まだ具体的な行動を起こしていない層」です。自社サイトやブログを更新したりSNSで幅広く情報発信したりと、投稿や記事を読んでくれる方を増やす施策が向いています。

顕在層は「すでに行動を起こしている層」なので、速やかなコンタクトと追客が求められます。電話営業やセミナーへの招待をはじめ、成約を獲得するための施策に切り替えましょう。

まとめ

不動産業者の集客は主に「オンライン」「オフライン」に分かれており、メインターゲットの年齢層や家族構成、不動産購入への本気度に応じて集客方法を切り替える必要があります。

単に集客を行うだけでなく、顧客情報の管理や追客も効果的に進めることで、来店率や成約率が高まるでしょう。

追客に関しては以下の記事も参考にしてみてください。

あわせて読みたい:不動産営業で重要な「追客」とは|読み方・意味、具体的な方法について解説

この記事の監修者
小林 紀雄
住宅ローンの窓口株式会社代表取締役・iYell株式会社取締役兼執行役員
2008年にハウスメーカーに入社し営業に従事。2010年からSBIモーゲージ株式会社(現アルヒ株式会社)に入社し、累計1,500件以上の融資実績を残し、複数の支店の支店長としてマネジメントを歴任。2016年にiYell株式会社を共同創業し、採用や住宅ローン事業開発を主導。2020年に取締役に就任し、住宅ローンテック事業の事業責任者としてクラウド型住宅ローン業務支援システム「いえーる ダンドリ」を推進し事業成長に寄与。