【2026年7月】住宅ローン金利比較│日銀1.0%利上げで短プラ上昇、住宅ローン変動金利は「二極化」へ

各金融機関の住宅ローン金利を比較して、今月のポイントを解説します。
直近の出来事も踏まえて、今後の住宅ローン金利の動向予想にお役立てください。
Table of Contents
住宅ローン金利比較
メガバンク
■メガバンクの特徴
圧倒的な知名度を誇る大手銀行であるため全国に支店があります。主要都市に多く、地方にいくほど支店数は減少するため、地方においては地方銀行や信用金庫の方がアクセスが良いケースもあります。
また、規模の大きさを活かした商品開発力も最大の特徴です。メガバンクは経済基盤が強く信用力も高いため、他の金融機関に比べて低い金利設定や融資額の上限を高く設定しているケースもあります。投資信託や保険商品といった総合的な金融商品を活用したパッケージ型商品を提供し多様なニーズに対応しています。対面での相談が可能なため、直接専門家と話すことができるのでネットでの手続きに不安をもっている方にとっては安心感に繋がります。
変動金利、固定金利(全期間固定型、固定期間選択型)など多様な金利タイプが提供されており、メガバンクを普段の給与振込口座として利用している場合は、住宅ローンの借入れの際に新たな口座を開設する必要がないため、住宅ローン返済管理の手間も省くことができます。

| 金融機関 | 変動金利 | 10年固定 | 20年固定 | HP |
| 三菱UFJ銀行 | 0.945% | 3.35% | 4.09% | HP |
| 三井住友銀行 | 1.275% | 3.50% | 4.00% | HP |
| みずほ銀行 | 1.025% | 3.20% | 4.00% | HP |
| りそな銀行 | 0.95% | 3.615% | 4.995% | HP |
(掲載順不同)
※金利情報は各社HPにて最新情報をご確認ください。
※先月比プラス(赤文字)・先月比マイナス(青文字)。
※三井住友銀行:バランスパック変動金利から変動金利へ参照先変更。
4行すべてが先月から据え置きです。
三菱UFJ銀行(+0.08)が引き上げ、三井住友銀行は据え置きです。
みずほ銀行(-0.05)、りそな銀行(-0.13)が引き下げです。
三菱UFJ銀行(+0.09)が引き上げ、三井住友銀行が据え置きです。
みずほ銀行(-0.05)、りそな銀行(-0.14 )が引き下げです。
ネット銀行
■ネット銀行の特徴
ネット銀行の住宅ローン金利は、地方銀行と比較して低く設定されていることが多いです。オンラインで手続きが完了するため、地域制限がなく全国どこの地域でも申込みをすることが可能です。WEB申込みであるため、窓口の時間を気にせず自分の都合の良いタイミングで手続きができることも特徴のひとつです。
一方で、対面でのサポートが限られるため複雑な相談や手続きが必要な場合には不便さを感じる可能性があります。金利の低さと利便性を重視する方に適していますが、丁寧な説明を求める方には不向きかもしれません。

| 金融機関 | 変動金利 | 10年固定 | 20年固定 | HP |
| 住信SBIネット銀行 | 0.95% | 2.879% | 3.469% | HP |
| 楽天銀行 | 1.50% | 3.802% | – | HP |
| イオン銀行 | 1.04% | 3.43% | – | HP |
| ソニー銀行 | 1.347% | 3.755% | 4.532% | HP |
| auじぶん銀行 | 1.134% | 3.07% | 3.740% | HP |
| PayPay銀行 | 1.33% | 2.77% | 3.48% | HP |
| SBI新生銀行 | 1.08% | 2.95% | 3.70% | HP |
| UI銀行 | 0.845% | 2.97% | 3.82% | HP |
(掲載順不同)
※金利情報は各社HPにて最新情報をご確認ください。
※先月比プラス(赤文字)・先月比マイナス(青文字)。
楽天銀行(+0.205)、PayPay銀行(+0.35)の引き上げです。
イオン銀行(-0.09)の引き下げです。
イオン銀行(+0.15)、楽天銀行(+0.155)が引き上げです。
住信SBIネット銀行(-0.04)、ソニー銀行(-0.117)、auじぶん銀行(-0.11)、PayPay銀行(-0.02)が引き下げです。
SBI新生銀行、UI銀行は据え置きとなりました。
住信SBIネット銀行(-0.05)、ソニー銀行(-0.109)、auじぶん銀行(-0.11)、PayPay銀行(-0.03)が引き下げました。
SBI新生銀行とUI銀行が据え置きです。
地方銀行
■地方銀行の特徴
地方銀行は、地域に根ざした銀行であるため地域の特性やニーズに応じた柔軟な対応を可能としています。また、特定エリアでの住宅購入に対して特別な金利優遇や、地元の提携不動産事業者を利用した際の特典など、地域の振興を目的とした住宅ローンの優遇措置やキャンペーンを実施していることもあります。
地方銀行はメガバンクやネット銀行ほどの低金利商品は少ないものの、個別事情に応じた柔軟な審査を可能としていることが多いです。支店が地域に密集し地元の不動産市場にも精通しているため、対面でのきめ細やかなサポートが期待できます。

| 金融機関 | 変動金利 | 10年固定 | 20年固定 | HP |
| 横浜銀行 | 0.945% | 3.37% | – | HP |
| 千葉銀行 | 1.225% | 3.26% | 4.43% | HP |
| 静岡銀行 | 1.15% | 3.65% | 4.30% | HP |
| 筑波銀行 | 1.25% | 2.65% | – | HP |
| 北陸銀行 | 1.625% | 1.75% | – | HP |
| 福岡銀行 | 1.275% | 3.55% | – | HP |
| 南都銀行 | 0.875% | 3.25% | 3.95% | HP |
| 京都銀行 | 1.425% | 3.70% | 3.70% | HP |
| 愛媛銀行 | 0.90% | 2.75% | – | HP |
| 宮崎銀行 | 0.975% | 3.00% | – | HP |
| 沖縄銀行 | 3.575% | 4.375% | – | HP |
| 琉球銀行 | 3.575% | 4.727% | – | HP |
| 関西みらい銀行 | 0.845% | 3.12% | 4.62% | HP |
(掲載順不同)
※金利情報は各社HPにて最新情報をご確認ください。
※先月比プラス(赤文字)・先月比マイナス(青文字)。
掲載銀行では全行据え置きとなりました。
静岡銀行(+0.2)、筑波銀行(+0.15)、宮崎銀行(+0.15)が引き上げ。
横浜銀行(-0.05)、千葉銀行(-2.25)、福岡銀行(-0.1)、南都銀行(-0.1)、京都銀行(-0.05)、関西みらい銀行(-0.1)が引き下げ。
北陸銀行、愛媛銀行、沖縄銀行、琉球銀行 が据え置きとなりました。
●20年固定
静岡銀行(+0.35)が引き上げです。
千葉銀行(-3.3)、南都銀行(-0.05)、関西みらい銀行(-0.1)が引き下げました。
京都銀行は据え置きとなっています。

7月のまとめ
大部分の銀行で「据え置き」が主流となり、メガバンクや地方銀行を含め金利の動きは全体的に落ち着いています。ただし、ネット銀行の一部(住信SBIネット銀行、PayPay銀行など)では独自の判断による引き上げの動きが見られます。
最低水準はUI銀行や関西みらい銀行の0.845%、最高水準は沖縄エリアの3.575%と、銀行や地域による格差が非常に大きいのが特徴です。
長期金利の動きを反映し、三菱UFJ銀行や一部の地方銀行(静岡銀行・筑波銀行など)で引き上げの動きが見られます。一方で、みずほ銀行、りそな銀行、ネット銀行の多く、そして過半数の地方銀行では引き下げに転じており、銀行ごとの戦略の違いが浮き彫りになっています。
全体として「引き下げ・据え置き」を選択する銀行が多数派であり、固定金利のさらなる急騰は一服している印象を受けます。

政策金利1.0%へ
日銀は主に以下の3つの観点から利上げを決断しました。
- 経済の安心感(下振れリスクの低下)
- 高水準の企業収益や雇用・賃金の改善が日本経済を支え国内環境が良好
- 油高に対し、政府の負担軽減策や企業の調達ルート開拓(代替調達)が進んだ
- 物価上昇への警戒(上振れリスクの上昇)
- 円安や原油高によるコスト増が、企業間でスピーディーに価格転嫁された
- 今後、私たちが普段買う幅広い商品にも値上げが広がると見られる
- 将来へのリスク管理(急激な利上げの回避)
- 今の金利は、経済に影響を与えない「中立金利」よりもかなり低い状態
- 利上げを遅らせてインフレが進むと、後から「急激な大幅利上げ」が必要となる
- 景気や市場への大打撃を防ぐため、経済が底堅い今のうちから少しずつ金利を上げる方針
日銀は景気や物価の動きを数カ月に一度のペースで慎重に見極める方針で、急激な変化を避けながら、これからも段階的に金利を引き上げていく予定です。
短期プライムレートの上昇
以下は大手銀行の改定情報です。
| 金融機関 | 改定日 | 変更前 | 変更後 | 増減 |
|---|---|---|---|---|
| 三菱UFJ銀行 | 2026/08/03 | 2.125% | 2.375% | +0.25% |
| 三井住友銀行 | 2026/08/03 | 2.125% | 2.375% | +0.25% |
| みずほ銀行 | 2026/08/03 | 2.125% | 2.375% | +0.25% |
| りそな銀行 | 2026/08/03 | 2.375% | 2.625% | +0.25% |
いつから、どのような影響が出るのか、新規で借りる場合とすでに借りている(返済中)場合に分けて解説します。
- 新規でこれから借りる人への影響
- 影響が出る時期:2026年8月3日以降の融資実行分から
※住宅ローンの適用金利は「申込時」ではなく「融資実行時」の金利が適用されるのが一般的です。そのため、すでに審査が通っていても融資実行が8月3日以降であれば、引き上げ後の金利が適用されるので注意が必要です。
- すでに変動金利で借りている人への影響
- 影響が出る時期:2026年10月(または11月)の見直しから
※多くの銀行では、毎年「4月1日」と「10月1日」の基準金利をもとに、年2回金利を見直します。8月3日の改定は、10月1日の基準金利に反映されます。そのため、10月の返済日の翌日(11月度返済分)から新しい金利(+0.25%)が適用されます。
今月の考察:金利と保障のバランスに見る各行の姿勢
メガバンク(三菱UFJ銀行等)は、長期金利の動向を機敏に反映し10年固定金利を前月比+0.08%引き上げる一方で、利用者の大半を占める変動金利の店頭・最優遇水準を「据え置き」としました。これにより、市場の不確実性が高まる中でも圧倒的な資金供給の安定感を示しています。
ネット銀行(PayPay銀行、UI銀行等)は、二極化の傾向を強めています。PayPay銀行が変動店頭金利を+0.35%引き上げるという思い切った改定に踏み切った一方、UI銀行は前月水準を徹底して死守しました。低金利を武器にしてきたネット銀行勢において、体力とグループシナジーの差が表面化し始めています。
地方銀行(南都銀行、宮崎銀行等)は、地盤となる地域顧客へのアプローチとして「据え置きによる安心感」を前面に押し出しています。南都銀行は変動・固定ともに据え置き、宮崎銀行は10年固定のみ+0.15%の調整に留めるなど、急激な市場変化から地域ユーザーを守る緩衝材としての役割を果たしています。
※本考察では、2026年2月時点で低金利を実現していた代表的な6行をモデルケースとして選定しています。これらは市場全体の傾向を示すものであり、すべての金融機関を網羅するものではありません。掲載外の銀行においても、地域やライフスタイルに合わせた多様なプランが展開されていますので各行のHP等をご確認ください。
まとめ
日銀が2026年6月に政策金利を1.0%へ引き上げたことを受け、大手銀行は短期プライムレートを0.25%引き上げました。これにより住宅ローンの変動金利は、新規融資が8月から、すでに返済中の場合も11月度分から順次引き上げられます。
7月の住宅ローン市場では固定金利の急騰が一服し、変動金利も全体としては「据え置き」の傾向が主流です。しかし、一部のネット銀行が独自に先行利上げに踏み切るなど、銀行業界全体で金利設定の二極化が進んでいます。
安定感を重視して据え置くメガバンクや地銀に対し、ネット銀では戦略や体力の差による格差が表面化し始めています。

最新情報を一早くチェックしたい方は下記「登場する」からご登録ください。







