高血圧やうつ病は団信に入れない?持病がある方の住宅ローン対策
【PR】投稿日 : 2026年01月13日

「高血圧の薬を服用中だけど、団信に入れる?」「うつ病の治療歴があるから、住宅ローンは無理かも」営業現場において、お客さまからこのような質問を受けることは少なくないでしょう。
結論から言うと、持病があっても団信に加入できる可能性はあります。とはいえ、病状によっては否認になる可能性があることも事実です。
本記事では、団信に加入できない主な理由、告知が必要な持病、持病があっても引受可能になった事例などについて、持病を告知する際のポイントや、団信に加入できないときの住宅ローン対策と合わせて解説していきます。
Table of Contents
団信に入れない主な理由
多くの場合、お客さまが団信に入れない理由は年齢か健康面のいずれかです。
年齢制限を超えている
団信の加入には、各保険会社が定めた年齢制限があります。一般的な加入年齢の制限は下記のとおりです。
- 借入時の年齢:満20歳~65歳未満
- 完済時の年齢:満80歳未満
- ※一般的に、がん団信など特約付団信は年齢制限が上記より厳しくなる
引受保険会社によっては借入時年齢が満15歳~70歳未満でも団信に加入できます。年齢制限は保険会社によって異なるため、お客さまは各社の条件をよく確認する必要があります。
健康状態が引受基準外
告知した健康状態が引受保険会社の審査に通らなければ、団信には加入できません。
ただし、団信の審査基準や査定方法は保険会社によって異なります。Aという保険会社の団信審査で否認になったお客さまでも、Bという保険会社だと審査に通ることはありえます。お客さまは、一度の否認で諦めないほうがよいでしょう。
ただし、団信の審査基準や査定方法は保険会社によって異なります。Aという保険会社の団信審査で否認になったお客さまでも、Bという保険会社だと審査に通ることはありえます。お客さまは、一度の否認で諦めないほうがよいでしょう。
なお、住宅ローン全体の審査では職業の安定性や年収、返済比率なども確認されます。お客さまの住宅ローンが否認になったとしても、その要因が団信(年齢・健康面)なのか、それ以外の職業や収入状況にあるのかは非公開ですのでご留意ください。
団信で告知対象となる病気・障がい
一般的な団信審査では、過去3か月以内の医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがあれば、告知が必要です。
これは診察や検査の結果「異常はありません」と言われ、単なる身体所見で終わったケースも含みます。風邪や花粉症など、あらかじめ除外が認められている病気以外で医師の診察や検査を受けている場合、漏れなく記入する必要があります。
これは診察や検査の結果「異常はありません」と言われ、単なる身体所見で終わったケースも含みます。風邪や花粉症など、あらかじめ除外が認められている病気以外で医師の診察や検査を受けている場合、漏れなく記入する必要があります。
この他、過去3年以内に所定の病気で治療歴があったり、所定の障がいがあったりすると、告知の対象になります。先ほどの項目と同様、検査を受けて異常がなかったケースでも、告知項目に該当すれば記入が必要です。詳しく見ていきましょう。
告知対象となる病気
告知日より過去3年以内に下記の病気で手術や入院を受けたり、2週間以上にわたる診察・検査・治療・投薬の経験があったりすると、告知が必要です。
【告知が必要な病気】
| 対象部位・疾患区分 | 主な病気 |
|---|---|
| 心臓・血圧 | 高血圧症、不整脈、心房細動、狭心症、心筋こうそく、心臓弁膜症、先天性心臓病、心不全、心筋症、心筋炎 |
| 脳・精神・神経 | 脳卒中(脳出血・脳こうそく・くも膜下出血)、脳動脈硬化症、脳動脈瘤、精神疾患、うつ病、神経症、てんかん、自律神経失調症、アルコール依存症 |
| 胃腸 | 胃かいよう、十二指腸かいよう、かいよう性大腸炎、クローン病 |
| 肝臓・すい臓 | 肝機能障害、肝炎(肝炎ウイルス感染を含む)、肝硬変、すい炎 |
| 腎臓 | 腎炎、ネフローゼ、腎発全、のう胞腎 |
| 内分泌・代謝異常 | 糖尿病(耐糖能異常・高血糖を含む)、甲状腺の病気、脂質異常症(高脂血症・高コレステロール・高中性脂肪など) |
| 目 | 緑内障、網膜の病気、角膜の病気 |
| がん・しゅよう | ポリープ、上皮内新生物(上皮内がん)、がん、肉腫、白血病、しゅよう、悪性リンパ腫 |
| その他の病気 | 肺結核、肺せんい症、肺気腫、ぜんそく、慢性気管支炎、白板(斑)症、リウマチ、こうげん病、貧血症、紫斑病 |
| 女性の病気 | 子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫、乳腺症、じゅうもう性疾患(胞状奇胎など) |
※上記の病気はあくまで一例で、保険会社によって異なります。
この「2週間以上にわたる診察・検査・治療・投薬の経験」には、投薬してすでに治っているケースや、検査を受けて異常がなかった場合も含みます。
たとえば、お客さまが3年以内にがんの疑いで精密検査をしたものの、異常はなかったとします。このとき、最初の診察から検査結果が出るまでの期間が2週間以上であれば告知が必要です。
たとえば、お客さまが3年以内にがんの疑いで精密検査をしたものの、異常はなかったとします。このとき、最初の診察から検査結果が出るまでの期間が2週間以上であれば告知が必要です。
告知対象となる障がい
下記のいずれかに該当する障がいがあれば、告知が必要です。
【図:身体障害】
- 左右いずれかの矯正視力(眼鏡やコンタクトレンズ使用時)が0.3未満
- 聴力・言語・そしゃく機能の障がいがある
- 手・足の欠損や機能の障がい、背骨(脊柱)の変形または障がいがある
- ※上記は一例で、保険会社によって異なります。
告知の対象となる病気や障がいがあっても、それだけで否認になるわけではなく、加入可否は病状によって異なる場合があります。ただし、下記のような状態では加入が難しいでしょう。
否認の可能性が高い病気・健康状態とは
下記のような状態で告知をすると団信が否認になる可能性が高いため要注意です。
- 現在入院中、または入院・手術など必要な治療・検査を受ける前の状態
- 重度のがんなど、現在の医療水準では生存率が低いとされる病状の場合
(例:がんがステージ4まで進行し、複数の箇所に転移している)
審査の基準は保険会社によって異なりますが、「加入申込書兼告知書(告知書)から読み取れる健康リスクの度合いにもとづいて審査を行う」点は各社で共通しています。
しかし、入院中や必要な治療や検査を受ける前の状態では、将来の健康リスクを十分に把握できません。この場合、保険会社としては健康リスクを幅広に設定せざるをえなくなるため、結果として否認の可能性が高くなります。
一方、現在の医療水準では生存率が低い病状だと、将来の健康リスクは明確です。この場合、契約期間中に保険事故が発生する可能性が高いと推定されることで、否認の可能性が高くなります。
持病があっても団信に入れる?病気別の事例
先ほどのケースを除けば、持病があっても団信に加入できる可能性はあります。たとえば、カーディフ生命では高血圧やうつ病の人が一般団信で引受可能となった実績があります。
団信の引受保険会社は、これまで集積してきた種々のデータを元に引受可否を細かく判断しています。同じ病気でも病状はお客さま一人ひとり異なるため、「持病がある」という事実だけで否認になるわけではありません。
ここでは同社の引受実績をもとに、持病があっても加入できた事例を紹介しましょう。なお、ご紹介する事例はあくまで一例で、最終的な加入可否は総合的な健康状態で判断されます。
高血圧の場合
カーディフ生命では、高血圧の人が団信審査に通った実績があります。特に、下記のような状態であれば加入の可能性は高くなるでしょう。
- 比較的血圧値が低い「I度高血圧」など軽度な症状で安定している
- 降圧薬の投与により、血圧値を安定的に抑えることができている場合
【参考図:高血圧の分類】
| 分類 | 診察室血圧(mmHg) | 家庭血圧(mmHg) | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 収縮期血圧 | 拡張期血圧 | 収縮期血圧 | 拡張期血圧 | |||
| 正常血圧 | <120 | かつ | <80 | <115 | かつ | <75 |
| 正常高値血圧 | 120~129 | かつ | <80 | 115~124 | かつ | <75 |
| 高値血圧 | 130~139 | かつ または |
80~89 | 125~134 | かつ または |
75~84 |
| Ⅰ度高血圧 | 140~159 | かつ または |
90~99 | 135~144 | かつ または |
85~89 |
| Ⅱ度高血圧 | 160~179 | かつ または |
100~109 | 145~159 | かつ または |
90~99 |
| Ⅲ度高血圧 | ≧180 | かつ または |
≧110 | ≧160 | かつ または |
≧100 |
| (孤立性) 収縮期高血圧 |
≧140 | かつ | <90 | ≧135 | かつ | <85 |
出典: 「高血圧管理・治療ガイドライン2025」よりP45「表5-5 成人における血圧値の分類」(日本高血圧学会)より改変
うつ病・適応障害など精神的な病気の場合
カーディフ生命では、うつ病の人が一般団信の審査に通った事例があります。
特に、下記のような状態であれば、うつ病や適応障害など精神的な病気でも加入できる可能性はあるでしょう。
特に、下記のような状態であれば、うつ病や適応障害など精神的な病気でも加入できる可能性はあるでしょう。
- 薬の服用により、現在は病状が安定している
- 適切な治療によって病状が回復し、現在は薬の服用が不要な状態
他に目立った傷病歴がなく、現在の健康状態が良好であれば、加入の余地はあると言えます。
持病があるときの告知のポイント
持病があるお客さまは、病状についてできる限り具体的に記入する必要があります。
告知項目に該当する病気の場合、病状に関する情報が多いほど保険会社も審査しやすくなります。高血圧症を例にした告知書の記入ポイントは下記のとおりです。
告知項目に該当する病気の場合、病状に関する情報が多いほど保険会社も審査しやすくなります。高血圧症を例にした告知書の記入ポイントは下記のとおりです。
【例】高血圧の告知書記入
- 病名:高血圧症
- 治療状況:現在、○○錠(薬名)を1日1回、○mg服用している
- 血圧値:もっとも直近の最高血圧値・最低血圧値を書く
- 詳細:○年~治療を開始し、現在も定期的通院中。医師からは「○○」との所見あり、過去に入院歴はなし。
保険会社は告知書にある情報をもとに健康リスクを判断します。情報が多ければその分リスクの度合いを限定できるため、審査に通る可能性は高くなります。
告知書で読み取れる情報が不十分だと、保険会社から追加告知や健康診断書などの提出を求められます。結果として審査が長引くことになるため、最初の告知段階で健康診断書や人間ドックの結果表を提出する方法も有効です。
団信に入れない場合の住宅ローンの組み方
持病によって一般団信が否認になった場合でも、住宅ローンを組む方法はあります。
ワイド団信を検討する
団信の加入難易度は、「特約付団信」→「一般団信」→「ワイド団信」の順でやさしくなります。ワイド団信は引受基準がもっともゆるやかで、持病がある人向けの団信です。カーディフ生命では、下記のような病気でワイド団信の引受実績があります。
- IgA腎症やネフローゼなどの慢性的な腎臓の病気
- 慢性B型肝炎、慢性C型肝炎
- クローン病
- 手術後良好な心筋梗塞・狭心症
- 回復後良好な脳梗塞・脳出血などの脳血管の病気
なお、ワイド団信の加入には0.2〜0.3%程度の金利上乗せが発生することがほとんどです。持病があるお客さまの場合、まずは一般団信で審査を受け、否認の場合にワイド団信の申し込みを検討すると良いでしょう。
フラット35(買取型)を検討する
一般的なフラット35商品の大半を占める「フラット35(買取型)」は団信加入が任意です。民間金融機関で団信が否認になる持病があっても、フラット35であれば団信なしで住宅ローンを契約できます。
ただし、団信なしで住宅ローンを組むと、契約者に万が一のことが起きたときの保障がありません。団信なしの場合、民間の生命保険や貯蓄などで代替手段を講じる必要があります。しかし、持病があると通常の民間保険についても加入が難化する可能性があるため注意しましょう。
契約者を変更する
住宅ローンの契約者(債務者)に性別の指定はありません。健康状態が良好で安定した収入があれば、配偶者が住宅ローン契約者(債務者)となり、団信に加入する方法もあります。
ただし、契約者を女性の配偶者にする場合、妊娠や出産で収入が変動する可能性を考慮しなければなりません。また、住宅ローン控除を受けられるのは契約者のみです。お客さまが契約者変更を考えている場合は、この先のライフプランをよく検討のうえ、返済プランを調整したほうが安心です。
健康状態が良好になってから申し込む
健康状態や病状が回復して完治する、または、ある程度良好な状態になるまで待つ方法もあります。特に入院中や手術を予定しているお客さまは否認の可能性が高いため、団信の申し込みよりも治療を優先したほうが良いでしょう。
「ある程度良好な健康状態」の定義は保険会社や病気によっても異なるため、一概には言えません。一つの目安として、定期的に入院や手術を行う状態から、服薬のみで日常生活を送れる状態になれば、ある程度良好と言えるでしょう。
完治を目指す場合は、一般的な告知項目で該当する「3年」を目安に、服薬や通院など不要な状態が3年続くまで待つ必要があります。一方で、団信加入には年齢制限もあります。お客さまは、健康状態以外の要素もふまえたうえで、加入時期を検討することをお勧めします。
まとめ
お客さまが団信に入れない主な理由は、年齢制限か健康状態のいずれかです。一般的な借入時年齢は満20~65歳未満ですが、保険会社によっても異なるため、事前によく確認しておきましょう。
健康状態も引受保険会社によって基準が異なりますが、下記の点はおおむね共通しています。
- 入院中や必要な治療・検査を受ける前の状態、または生存率が低い病状の場合、否認の可能性が高い
- 高血圧やうつ病などの持病があっても、病状次第では引受可能になる
一般団信に入れなくても、ワイド団信やフラット35などの代替案があります。 お客さまは、ありのままに正しく告知をすること、一般団信に入れない場合も前述のとおり代替案があること、を忘れずに、ご自身の状況に合わせて住宅ローンを検討することが大切です。
提供:カーディフ生命保険株式会社・カーディフ損害保険株式会社
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この記事の執筆者服部ゆい 金融代理店での勤務経験と自身の投資経験を活かしたマネーコラムを多数執筆中。 子育て中のママFPでもあり、子育て世帯向けの資産形成、ライフプラン相談が得意。 |


















