不動産業者におすすめのネット集客方法10選|効果を出す重要ポイント
効率の良い反響獲得や売上UPには、インターネットの活用が欠かせません。
しかし、「どのような集客方法があるのかよくわからない」という方も多いはずです。
そこで今回は、不動産業者におすすめのネット集客方法や、重要ポイントを紹介します。集客にお悩みの方はぜひご一読ください。
Table of Contents
なぜネット集客が重要なのか?
不動産業者にネット集客が重要な理由は、以下の3つです。
- インターネットは現代人にとって重要なインフラ
- 他社との差別化を図る
- 法改正によって不動産取引のIT化が進んでいる
1.インターネットは現代人にとって重要なインフラ
ネット社会が確立している現代においては、インターネット上の情報が生活に欠かせないものとなっています。
不動産の売買・賃貸を検討する方にとっても同様で、多くの方がインターネットで下調べをしてから不動産会社へ相談します。
2.他社との差別化を図る
誰もが簡単にインターネットで検索でき、多くの情報を収集可能です。
相談する不動産会社を選ぶ際、インターネットの情報を基に各社を比較する方が増えています。インターネットで積極的に発信して、自社のイメージを育てることが大切です。
3.法改正によって不動産取引のIT化が進んでいる
2022年5月に改正された宅建業法によって、重要事項説明書や賃貸・売買の契約締結時における書面の電子化が認められました。不動産業界に限らず、社会全体のIT化が進んでいます。
効果的な集客方法は、時代の流れに伴って変化するものです。時代の波に乗り遅れないように、ネット集客に力を入れることをおすすめします。
また、インターネットは更新に手間がかかりません。一度仕組みを作ってしまえば、業務効率化も期待できます。
最初に取り組むべき4つのネット集客方法
ネット集客を検討しているものの、何から始めるべきかお悩みの方もいるでしょう。
ここでは、不動産業者が最初に取り組むべきネット集客方法を4つ紹介します。
ホームページの作成
企業のホームページは、店舗の看板と同様に企業の顔になりつつあります。
お客様の中には、地域の不動産会社を検索する方や、店舗の看板を見てサービス内容や費用・雰囲気を確認したい方もいるため、自社のホームページを作成しておきましょう。
単純にホームページを作成するだけでなく、デザインにこだわる、写真を使用するなど工夫を凝らすとよいでしょう。
SEO(検索)対策
高額なコストをかけずにネット集客を始めたい方には、SEO対策がおすすめです。
SEO対策とは、ユーザーがインターネットで検索する際に記事が上位表示されるようにすることをいいます。
例えば、マイホームの購入を検討している方は、不動産会社へ相談する前に「マイホーム 費用」「不動産会社 選び方」など色々な検索をして情報を集めます。
検索する方に対してSEO対策をしておけば、自社の記事を読んで問い合わせてくれる可能性があります。SEO対策は、低コストでターゲットにアプローチできる可能性があるため、人気の手法です。
リスティング広告の活用
SEO対策の他にも、インターネットの検索結果に表示される方法があります。
リスティング広告(検索連動型広告)とは、ユーザーが検索したキーワードに関連した広告が表示される手法です。一般的に、1回クリックされるごとに広告費用が発生します。
SEOよりも短期で効果を得られる可能性がありますが、コストが高くなる傾向にあります。まずはSEOに挑戦してみて、上位表示が難しい場合にリスティング広告を検討してみてください。
ポータルサイトへの出稿
昨今の不動産ポータルサイトは、物件広告の掲載だけでなくユーザにとって役に立つ多数のサービスを提供しています。
住みたい街の人気ランキングや費用・ローンのシミュレーション、不動産会社の口コミなど、一度に複数の情報を入手できるためユーザーから人気です。
広告掲載のコストがかかりますが、不動産会社のネット集客としても利便性が高いサービスといえるでしょう。
次に取組みたいネット集客方法
ネット集客には、他にも多くの方法があります。ここでは6つ紹介しますので、気になる方法をぜひお試しください。
- SNS
- メディア(ブログ)
- Googleビジネスプロフィール/MEO(マップエンジン最適化)
- アプリ
- 動画
- チラシ・ポスティング(ネット集客との連動)
順番に見ていきましょう。
SNS
昨今のSNSは、家族や友人などプライベートな交流を目的とした活用だけでなく、企業のネット集客としても活用されています。
企業が一方的に発信するブログとは異なり、ユーザーと直接やり取りできる点が魅力です。
プラットフォームによってターゲット層や特徴が異なるため、それぞれの特徴を活かして利用するとよいでしょう。
特徴 | |
X (旧Twitter) |
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TikTok |
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SNSの利用目的は人それぞれですが、情報収集や暇つぶしとして利用している方が多い傾向にあります。集客したい気持ちや企業のPRを前面に出し過ぎると敬遠される恐れがあるため、注意が必要です。
メディア(ブログ)
SEOを目的とした記事制作だけでなく、社員の紹介や日々の活動、自社の考え方など社内の雰囲気が伝わるような発信をするのもひとつの手です。
お客様の人生のなかで、不動産会社へ相談する機会は多くありません。不動産の購入や売却においては、人生に一度あるかどうかでしょう。不動産会社は日常生活で利用するスーパーやコンビニのように手軽に入れる場所ではないため、親しみやすさの形成が重要といえます。
ブログを活用して、社内の雰囲気をアピールしてみてはいかがでしょうか。
Googleビジネスプロフィール/MEO(マップエンジン最適化)
Googleビジネスプロフィールとは、検索結果やGoogle マップに表示される店舗の情報を管理できるサービスです。
自社の情報が上位表示されるように対策することを「MEO(マップエンジン最適化)」と呼びます。
Googleビジネスプロフィールでは、
- 店舗の基本情報(住所や営業時間など)
- 店舗の写真
- 利用者の口コミや評価
などが
表示されます。
仮に、近くの不動産会社を調べたい方がいた場合、Google マップで検索し、各社を比較するでしょう。上位表示されていて企業の情報がたくさん載っていたり、評価が良いとそれらの情報を見て来店してくれる方もいます。
利用料は無料のため、企業が利用しない手はありません。
アプリ
インターネットを利用する方の中には、パソコンよりもスマートフォンを利用する方が多いでしょう。手軽に確認できて、移動時間や待ち時間など外出先でも利用できるためです。ネット集客として、スマートフォン向けのアプリを活用するのも手です。
誰でも閲覧できる不動産ポータルサイトに対して、特定のターゲット層に絞っているアプリや独自のサービスを展開しているアプリなど、多数の種類があります。
アプリを利用すれば、効率良く見込み客にアピールできる可能性があるため、自社に適したサービスを探してみてはいかがでしょうか。
動画
動画では、文章で伝えきれない感情や表現なども伝えられるため、ネット集客として人気です。
例えば、YouTubeはどの世代においても利用者が多く、10分以上の動画投稿も可能です。不動産取引や専門用語に関して、プロの視点で丁寧に解説することもできます。
ただし、動画を撮影するだけでなく、魅力的なタイトルを考える、テロップなど動画編集する技術、サムネイル(動画のトップに表示される画像)の作成など、さまざまなスキルが必要です。
チラシ・ポスティング(ネット集客との連動)
チラシやポスティングは昔から存在する手法ですが、ネット集客と連動させるのも選択肢の一つです。
例えば、チラシにメールアドレスやQRコードを記載しておき、チラシを見た方が気軽に連絡できるようにしておくなど、問い合わせてもらえる工夫をしてみましょう。
効果的なネット集客のための重要ポイント
ネット集客は、比較的簡単に始められる一方、効果を実感できないケースが珍しくありません。効果的なネット集客のための重要ポイントを解説しますので、ぜひご活用ください。
相性の良い手法を組み合わせる
ネット集客で効果を出すためには、各手法を単独で行うのではなく、相性の良い手法を組み合わせることがポイントです。
ネット集客の方法には、それぞれメリット・デメリットがあります。一つの方法にこだわらず、複数を組み合わせてみてください。組み合わせの具体例を以下の表にまとめました。
組み合わせの具体例 | 活用方法 |
ブログ×SNS | 更新したブログの概要についてSNSで簡潔に発信し、ブログへ誘導する |
SEO ×動画 | 同じテーマの動画と記事を作成し、記事に動画を貼り付ける |
ホームページ×チラシのポスティング | チラシに自社ホームページのURLなどを掲載し、ポスティングする |
ネット集客を組み合わせる際は、目的に適した手法を用いることも大切です。例えば、ポータルサイトを閲覧する方の多くは、物件を探している方です。そのため、内見の問い合わせを増やしたい場合に有効的な手法といえます。
SEOは、キーワードによってターゲット層が異なります。例えば「マイホーム 賃貸 比較」と検索する方は「どちらにするか迷っている方」、「マイホーム 購入 流れ」と検索する方は「マイホームの購入を決めている方」となるでしょう。
それぞれの手法が持つ特徴から、目的に適した組み合わせを検討してみてください。
集客の仕組みを作る
ネット集客では、単純に情報を発信するだけでなく、集客の仕組みを作る必要があります。例えば、ホームページを作成して多数の記事を投稿しても、問い合わせフォームがなければ集客の機会損失になりかねません。
初めてページを閲覧した方が分かりやすい位置に、問い合わせフォームを設置することが大切です。
ターゲットに合わせた内容を発信する
不動産業者が自ら発信する際、専門家であるがゆえに内容が伝わりにくく、ユーザーへ響かないといったケースがあります。
ネット集客のターゲットの多くは、不動産取引に関する初心者です。業界の常識を知らない方にも理解できる内容やテーマで発信しましょう。
まとめ
時代の流れと共に、不動産業者の集客方法も変化しています。昨今は誰もがインターネットで情報収集する時代であるため、事業者としてもネット集客に力を入れることをおすすめします。
選択肢によって特徴が異なるため、自社に適した方法を組み合わせて導入してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者:小林 紀雄 住宅ローンの窓口株式会社代表取締役・iYell株式会社取締役兼執行役員 2008年にハウスメーカーに入社し営業に従事。2010年からSBIモーゲージ株式会社(現アルヒ株式会社)に入社し、累計1,500件以上の融資実績を残し、複数の支店の支店長としてマネジメントを歴任。2016年にiYell株式会社を共同創業し、採用や住宅ローン事業開発を主導。2020年に取締役に就任し、住宅ローンテック事業の事業責任者としてクラウド型住宅ローン業務支援システム「いえーる ダンドリ」を推進し事業成長に寄与。 |