第4回【イベントレポート】不動産テック協会主催「生成AIの事業利用に迫る〜 ノムコムAIアドバイザー誕生秘話を語る 〜」

投稿日 : 2024年10月10日


2024年9月5日に一般社団法人 不動産テック協会主催の登壇イベント
「生成AIの事業利用に迫る〜 ノムコムAIアドバイザー誕生秘話を語る 〜」
が開催されました。また、ノムコムAIアドバイザーの開発に携わった株式会社LIFULLの山﨑顕司氏や野村不動産ソリューションズ株式会社の佐野 洋佑 氏が登壇され、ノムコムAIアドバイザー誕生秘話についての講演が行われました。

登壇者
佐野 洋佑 氏 野村不動産ソリューションズ株式会社
山﨑 顕司 氏 株式会社LIFULL
和田 浩明氏(GOGEN株式会社 代表取締役CEO) 不動産テック協会理事

 

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不動産テック協会とは

不動産とテクノロジーの融合を促進し、不動産業界の健全な発展と公共福祉の増進に貢献することを目的として、不動産テック業務に関する調査・研究や情報発信、ルールの確率、ビジネス機会を創出するイベントの開催など、さまざまな事業を行っている協会です。
2018年の発足以降、不動産テックカオスマップの公開や様々な情報発信を精力的に行っています。

イベント概要「野村不動産ソリューションズ×LIFULLの取り組みを深掘り!」

不動産テック協会、全6部会ある中で今回は「AI活用推進部会」が主催するイベント。日本政府におけるAIの関連予算は令和6年の概算要求額が約1,641億円と昨年比で約44%アップしています。政府がそれほどの予算を付けるほどAI事業の利用促進に向けた基盤作りが注目されています。
そのような中、野村不動産ソリューションズと LIFULは、生成AI技術を活用した自然言語でのチャット型コミュニケーションの相談AIサービス「ノムコムAIアドバイザー」を共同開発。開発に携わった両社の担当者が登壇し、開発秘話をお話されました。

日本の生成AIへの取り組み姿勢

登壇者
不動産テック協会理事 和田 浩明 氏(GOGEN株式会社 代表取締役CEO)


同協会理事である和田氏が登壇され、生成AIについて日本の現状についてお話されました。


引用元:内閣府

政府はAI関連予算を伸ばしていく方針で、令和6年度は昨年に比べ約44%増しの予算要求をしています。これにより各社AIへの投資が活発化するようになりますが、当然データ量が増えることになります。それに備え三井物産や東京電力などはデータセンターや送電網といったインフラ予算に巨額の投資をするとのことで、インフラ環境の整備が進んでいます。
こうした背景を受け、日本を代表する各社が軒並みAI開発に積極的に取り組んでいるというのが昨今の日本の状況となります。

生成AIの事業利用に迫る

ノムコムAIアドバイザーとは

登壇者
佐野 洋佑 氏 野村不動産ソリューションズ株式会社

2024年7月30日にリリースされた「ノムコムAIアドバイザー」。その特徴や使い方について野村不動産ソリューションズの佐野 洋佑 氏がデモンストレーションを交えて解説されました。

■「ノムコムAIアドバイザー」の活用方法
開いてみたいけれど何から始めていいのか分からないといったお客様向けに「購入相談をはじめる」「売却相談をはじめる」の2つのボタンが用意されており、自分の要件にあったボタンを選択するとAIが希望条件や課題をヒアリングしてくれます。質問された内容に答えていくと、お客様が求める答えにたどり着くようになっています。既に相談したい内容が明確なお客様はメッセージ入力欄に直接入力することでダイレクトに答えを見つけることができます。
「ノムコムAIアドバイザー」は従来のものとどのような違いがあるのでしょうか?
佐野氏は次のようにおっしゃいます。


引用元:ノムコムAIアドバイザー公式サイト

柔軟に対応するという意味を込め「水」をイメージした動きのあるサイトに仕上がりました。LIFULLさんのご協力もあって先進的なデザインに仕上がっています。
検索表示された物件の更に詳しい情報を対話形式で深堀して聞いていけるという点が、従来の物件検索と大きく違うところになります。

「ノムコムAIアドバイザー」に挑戦!

いえーる 住宅研究所 編集部も、実際に「ノムコムAIアドバイザー」を使ってみました。

「渋谷区で5000万円くらいの中古マンションを5つ紹介して!」
ざっくりとした要望を記載しただけですが、ものの数秒で5つの物件が画像付きで表示されました。データは毎朝更新されているとのことで常に最新の情報を手に入れることができます。

「1つ目の物件のメリットとデメリットを教えて!」
紹介された物件について、立地・築年数・設備・価格・免責といったところからメリットとデメリットを4〜5つ紹介してくれました。デメリットでは「定期借地権の物件です。土地の所有権がないため、将来的なリスクを考慮する必要があります。」と、まるで不動産事業者の営業担当者からのアドバイスのようなコメントが印象的でした。

「1つ目の物件を年収600万円で35年ローンを組んだら、月額はいくら?」
具体的な条件を記載しませんでしたが、AIが自動的に年利0.5%と仮定付けし試算を出してくれました。また、質問した月々の返済額に加えて年間の返済額・総返済額・年間返済負担率まで提示してくれる気の利きようです!

実際に不動産屋さんに行き相談するとなると限られた時間の中で確認したいことを全部聞くことができなかったといったことがあります。物件探しになかなか時間が取れない人にとって使い勝手の良いサービスであることはもちろんですが、不動産屋さんへ行く前に自分の中で整理をしたい人にもお勧めのツールだと思います。

■「ノムコムAIアドバイザー」で出来ること

  • 物件検索、周辺施設検索、駅検索、街情報の検索や提案
  • 間取り図解説
  • 学区情報や周辺相場情報の提供
  • 住宅ローンシュミレーションなど

ノムコムAIアドバイザー誕生秘話

登壇者
山﨑 顕司 氏 株式会社LIFULL

■生成AIを活用した最新事例
LIFULLでは2023年4月に生成AIの開発組織が発足し、そこから生成AIの取り組みが本格始動、生成AIを活用した会話型のToC向け住まい探しサービスを提供しています。「AIホームズくんLINE版」や「AI ANSWER Plus ベータ版」に続き、2024年には「AIホームズくん×不動産情報ライブラリ」「まちむすび生成AI API」「GPTs版 LIFULL HOME’s」「ノムコムAI アドバイザー」等を続々と提供しています。
また、不動産事業者とパートナーシップを組み、業界のDXを支援する取り組みを行っています。業務効率化システムの開発や提供、DXに関する社員のリスキングセミナー等、複数の企業とパートナーシップを組んでいるとのこと。
今回は、野村不動産ソリューションズと共同開発した「ノムコムAIアドバイザー」の開発の背景をお話くださいました。

少し、技術について深堀したお話をしたいと思います。従来のシステム開発は時間をかけて構築し徐々に完成度を上げていくというスタイルのものでした。一方、生成AIの開発というのは、時間をかけずに一定基準まで一気に構築するという特徴があります。従来のシステム開発と異なり、開発時間が経過しても完成度はあまり向上していきません。生成AIは膨大な事前学習情報によって比較的早い段階で実装が可能となりますが、不確実性があるため100%の品質を求めると非常に労力がかかってしまうものになります。

■迅速なプロトタイピング
生成AIの活用により、アイデアをすぐに試せる時代になりました。反面、出力の予測が困難でもあるため、生成AI時代の開発者には創造性が求められると言えると思います。そのためにも、時間軸・不確実性・完成という定義の違いを理解しておく必要があります。

■バグの概念の変化
従来の開発では意図しないことが発生した場合、それらは全てバグと捉えることが一般的だったように思います。生成AIはそもそも不確実性があるという特性があるため、出力の質・適切性・一貫性・創造性を評価したうえで、発生した事象がバグかどうかを捉えることが重要であるといえます。

■継続的な改善と、ユーザー体験理解、理想体験の構築
早くプロトタイピングをしてユーザーから貰ったフィードバックから素早く改善していくという開発サイクルを繰り返していくことが大切となります。

この生成AIにおける「不確実性にどう向き合っていくか?」というところですが、
”打席に立ち、高速に試行することが重要”といえるかなと思っています。
「ノムコムAIアドバイザー」は、まさにそれを体現したプロジェクトになっております。

パネルディスカッション

登壇者(写真左から)
司会:和田 浩明 氏 不動産テック協会理事
佐野 洋佑 氏 野村不動産ソリューションズ株式会社
山﨑 顕司 氏 株式会社LIFULL

 

「ノムコムAIアドバイザー」の開発プロジェクトはどちらの会社からお声かけされたのですか?

佐野氏:当社におけるデジタル活用を検討する「デジタル戦略デザインラボ」という取り組みを行っており、研究テーマの一つとして「生成AI」を研究していました。ノムコム立上げ時にご協力をいただいておりましたLIFULLさんにお声がけさせていただいたのがきっかけとなります。

和田氏:ちなみに、これ以外にも開発されているものはあるのでしょうか?

佐野氏:生成AIの研究テーマ内では、社内チャットボットやメール生成などを取り上げているところです。

LIFULLさんとタッグを組まれて感じた手ごたえなどはありましたか?

佐野氏:従来のチャットボットを使った「住まいの AI ANSWER」というコンテンツがあるのですが、その前進となるコンテンツの回答情報のデータを入れたらどんな感じになるのだろう?という投げかけをLIFULLさんにしたところ、プロトタイピングが早く、すぐポンっと出してきてくださったので「これはすぐに進めましょう!」という話になりました。

今回のプロジェクトは何人くらいの構成だったのでしょうか?

佐野氏生成AIのチーム自体は7人ほどいるのですが、「ノムコムAIアドバイザー」の担当は3人とラボの事務局メンバー1名と担当役員1名といった構成でした。

和田氏テックに詳しい人が多かったのですか?それとも現場に詳しい人が多かったのですか?

佐野氏:システムに詳しい人が1人で、それ以外は営業等の現場出身者といったメンバーです。

和田氏:LIFULLさんはどのようなメンバー構成だったのですか?

山﨑氏:私と開発エンジニア2人。あと営業のエグゼクティブ1人とCTOという座組でした。

和田氏:フルメンバーですね!

山﨑氏:そうですね!打合せの際に議論が活発になったので、社に戻ってすぐに開発に取り掛かり翌日にお渡ししたところ、驚くべきスピード感だとご評価いただきました。

ベータ版から正式版へ開発を進める中で、どのような苦労がありましたか?

山﨑氏:リスクに対してどういった観点があるのか、それをどうクリアしていくのかという点についてご説明し、ご納得いただく必要があります。ベータ版のリリース前にこの点に関して一定のパワーがかかったかなと思っています。ですけど、開発と並行して1ヶ月程度の時間で話を詰めた感じなので、そこまでタフな印象のものでもなかったです。

和田氏:野村さんのお立場ではいかがでしたか?

佐野氏:ハルシネーションについて「大丈夫なのか?」という話はありました。生成AIにおけるリスクについては先行している事例なども参考に、先進的な技術・生成AIに関してはある程度容認しなければならないものだという話を社内で展開し、理解を得ながら進めていきました。

AIに回答させる情報については、どのようなスタンスで設計されたのでしょうか?

佐野氏:ベータ版の時は「嘘をつかない」を目標にしていました。正式版と比べるとチャットボット的な動きだったと思います。正式版の開発においては、「他社を攻撃してしまうことがないように」とか、「非公開の情報を表に出してしまうことがないように」といったところに注意して、最終的には人力でチェックしていきました。

和田氏:では、今はそれなりに自信がおありでしょうか?

佐野氏:おそらく大丈夫だと思います!!

お客様にはどのような活用体験をさせてあげたいと思って開発されましたか?

佐野氏:店舗への来店は「めんどうくさい」「しつこく営業されそう」といった一定のハードルがあるように思います。その中で、いつでもどこでも気軽に行けるものを作ろう。知りたいことをいつでも答えてくれたら使ってもらえるよね!ということで開発がスタートしていきました。

和田氏:不動産のことって周りに聞ける人はあまりいないし、不動産屋さんって気軽に行けるものでもないですよね。不動産会社が出しているAIならというニーズはありそうな気がしますね。

山﨑氏:24時間気軽に相談できる環境はなかなかないと思っています。最初から完璧な回答を返すというのは難しいことでもあるので、時間をかけながらバージョンアップをしていこうという目線を両社とも持っていたので、ユーザーがどのような行動・質問をするのか。それに対してどのような回答をするのがより良いかなというのを一緒に探索していきました。

和田氏:現場の方の意見も聞きに行かれたのですか?

山﨑氏:当社はポータルサイトの運営をしていますので、お客様のアクセス状況などは把握できても実業をしていないため、サイトアクセス後の実際のお客様の行動といったところは把握できないところでもあります。現場を知っているということは生成AIの開発で非常に重要だと感じました。佐野さんが現場のご経験がおありだったこともありますので、ご協力をいただき、現場の方々が何をどう、どういった思考で行っているのかといった部分を言語化させていくといったことをプロジェクトの中で行っていきました。

AIの活用が活発化していく中、営業などの現場からするとそんなに簡単なものじゃないぞ!という声も上がってきそうですが、現場と開発の両方をご経験されて感じることはありますか?

佐野氏:現場からすると当然そんなに楽なものではないという意見はありますが、ある一定の層のお客様はそれで完結したい方もいらっしゃるでしょうし、逆に人がいないとダメという方もいらっしゃいますので、最初は上手く棲み分けを作っていければいいのかなと思っています。
和田氏:逆にLIFULLさんは、もういっそ野村さんなんて要らない!くらいの野望を持っていらっしゃるんですか?

山﨑氏:そんなこと!(笑)

山﨑氏:DXパートナーシップという形で業界をどう推進させていくかを常に考えています。未来がどうなっていくか模索中ではありますが、佐野さんがおっしゃったように間違いなく人が介在する余地が絶対にあるということと、逆に介在なく家を買いたいというニーズもあるので、人材難が社会の課題になっている中、人が介在しなくても家を買えるという体験は素晴らしいことだと思いますし、人を介在して家を買いたいというニーズとの棲み分けをしていくことが大切かなと思っています。

お客様の反応で発見したことや、トラブルになってしまったケースなどがあれば教えてください。

佐野氏:トラブルはないですね!

和田氏:お客様の質問で面白いと思う質問や動きなどはありましたか?

佐野氏容赦ないストレートな質問がありました。質問の仕方といったところで、使い方が上手いなと思うお客様はいらっしゃいました。

和田氏:ユーザー側のリテラシーが求められているフェーズということでしょうか?

佐野氏:そうですね。こう聞いたらこんな回答がくるのでは?と推測しながら使ってもらえると上手く活用できるようになるのかなと思っています。

より多くの人に使ってもらうために、今後こんなことを出来るようにしたい等、プロダクトの展望などはありますか?

佐野氏まずは、こういうことも聞けるんだよ!という使い方をお客様に知ってもらう必要があると思います。例えば「間取図のメリット・デメリットを出して」という質問も普通は聞かないですし、営業へ質問もしないと思います。AIの特性上フラットな回答が返ってくるので、深堀をしていくという使い方をぜひしていただきたいです

山﨑氏:今回はスピードを優先していて、一般的な営業の方のニュートラルな回答が出せるように設計をしました。AIとのレスポンスは、人によって求めるものが変わってくると思いますので、より柔軟にパーソナライズした回答が出せるようにしていきたいです。

今後、提案できる情報について、議論していますか?

佐野氏:お客様が店舗に来店して購入を決める時って、決断に至る意思の分岐というものがあると思うんですね。その分岐に応じて対応できるAIというものを目指していけたらいいなと思っています。

和田氏:そこが実現できたら新人研修にも使えそうですね!

AIって間取図を読めるのですか?

山﨑氏:OpenAI社が出している最新のGPT-4を利用しています。マルチモーダルに対応していて、高い水準で画像の解析を行えるものになります。ですので、「ノムコムAIアドバイザー」においても「この間取図を、こんな観点で解釈して」といった指示を与えると特徴やメリデメを図面を読み込んで解釈してくれるようになっています。ですので、裏で細かくテキストベースで入力や指示を出すといったことはしていません。

和田氏:逆にGPTだと難しくて、ここに力を入れた!みたいなところはありましたか?

山﨑氏:いろいろなモデルを試してみました。GPT以外のモデルには特徴・クセがあると思って、GPTが一番フラットで技術の進行速度が速いので今回はGPTを採用しました。ただ、画像解析はこっちの方が精度が高いといったモデルもあるので、システムの中で使い分けをしています。

AIの場合、間違えた答えを出すこともあると思います。そのリスクについてどう思われますか?

佐野氏一定数ハルシネーションは起こってしまうので、企業もお客様も割り切って使うという意識は必要だと思っています。生成AIの性質上、質問の仕方やタイミングで回答も変わります。AIの回答には間違いが起こりうるという前提でリリースをしています。

和田氏:間違いがあった場合は検知してチューニングを繰り返しているのでしょうか?

佐野氏:はい!そこは内容を確認して対応しています。

「ノムコムAIアドバイザー」にアクセスする動線はどうなっているのでしょうか?

佐野氏ノムコムのサイトに設置しています。あとは直接ノムコムAIアドバイザーに辿りついたお客様。それから、ノムコム会員という会員制度がありますので、メルマガでのご案内をしています。あとは広告などで露出を増やして使ってもらえるようにしていきたいです。

和田氏:ノムコムさんの場合は最近LINEを使っていらっしゃいますが、別システムとの連携などは考えていらっしゃいますか?

佐野氏:はい!まさに。今はまだ言えないですけど。

不動産業界の先陣を切ってのAI活用かと思いますが、今後、業界をこうしていきたいといった意気込みなどはありますか?

佐野氏音声を使って何かできないか?というのは思っています。チャットだけではなく、より接客体験に近いものが出来たらいいなと考えています。

山﨑氏:まずは「ノムコムAIアドバイザー」をパワーアップしていきたいです。これから音声から感情を読み取るといった技術もすぐに出てくると思いますので、スマホ画面からユーザーの声・表情から感情に寄り添う、その人に合わせたコミュニケーション体験というものを作っていけたらと思っています。また、当社はApple Vision Proも開発に取り組んでいます。今は非常に高価で一般の人が個人で購入するのは難しいものになります。店舗に設置して、ヘッドマウントディスプレイを使って実際に現場に行かなくてもAR・VRで体験できるといったことはやっていきたいと思っています。

まとめ

今回は「ノムコムAIアドバイザー」開発の裏側についての赤裸々トークとなりました。これまで家を買おうと思ったらまずはポータルサイトを検索し、気になった物件があったら店舗へ来店する。といったスタイルが主流でしたが、これからは気になる物件の詳細をまずはAIに質問する。調べつくしたうえで、店舗へ来店し契約を交わすという流れが主流になってくるでしょうし、契約そのものも全てWEBで完結する時代がすぐそこまで来ている。そんなことを実感する内容でした。
今、AIという新しい技術はまだまだ発展の途中で、AIが事実と異なる情報を生成してしまいます。ハルシネーションのリスクを企業がどう受け止めるかといった観点についてもとても参考になるお話でした。開発を行うIT企業はもちろんですが、システムを利用する不動産事業者も次世代を見据えた営業スタイルを模索していく必要があるように思います。

関連情報

│一般社団法人 不動産テック協会
https://www.reinfolib.mlit.go.jp/

│野村不動産ソリューションズ株式会社
https://www.mlit.go.jp/plateau/

│株式会社LIFULL
https://www.mlit.go.jp/plateau/

│ノムコムAIアドバイザー
https://www.mlit.go.jp/plateau/

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