【2026年4月】住宅ローン金利比較│基準金利上昇を「値引幅」で相殺する各行の攻防

各金融機関の住宅ローン金利を比較して、今月のポイントを解説します。
直近の出来事も踏まえて、今後の住宅ローン金利の動向予想にお役立てください。
Table of Contents
住宅ローン金利比較
メガバンク
■メガバンクの特徴
圧倒的な知名度を誇る大手銀行であるため全国に支店があります。主要都市に多く、地方にいくほど支店数は減少するため、地方においては地方銀行や信用金庫の方がアクセスが良いケースもあります。
また、規模の大きさを活かした商品開発力も最大の特徴です。メガバンクは経済基盤が強く信用力も高いため、他の金融機関に比べて低い金利設定や融資額の上限を高く設定しているケースもあります。投資信託や保険商品といった総合的な金融商品を活用したパッケージ型商品を提供し多様なニーズに対応しています。対面での相談が可能なため、直接専門家と話すことができるのでネットでの手続きに不安をもっている方にとっては安心感に繋がります。
変動金利、固定金利(全期間固定型、固定期間選択型)など多様な金利タイプが提供されており、メガバンクを普段の給与振込口座として利用している場合は、住宅ローンの借入れの際に新たな口座を開設する必要がないため、住宅ローン返済管理の手間も省くことができます。

| 金融機関 | 変動金利 | 10年固定 | 20年固定 | HP |
| 三菱UFJ銀行 | 0.945% | 2.97% | 3.72% | HP |
| 三井住友銀行 | 1.275% | 3.15% | 3.55% | HP |
| みずほ銀行 | 1.025% | 2.85% | 3.60% | HP |
| りそな銀行 | 0.95% | 3.345% | 4.665% | HP |
(掲載順不同)
※金利情報は各社HPにて最新情報をご確認ください。
※先月比プラス(赤文字)・先月比マイナス(青文字)。
※三井住友銀行:バランスパック変動金利から変動金利へ参照先変更。
三菱UFJ銀行は先月からの据え置きです。
三井住友銀行(+0.1)、みずほ銀行(+0.25)、りそな銀行(+0.31)が軒並み金利を上げました。
みずほ銀行が先月からの据え置きです。
三菱UFJ銀行(+0.05)、三井住友銀行(+0.20)、りそな銀行(+0.09)の三行が引き上げています。
10年同様、みずほ銀行が先月からの据え置きです。
三菱UFJ銀行(+0.06)、三井住友銀行(+0.15)の二行が引き上げています。
りそな銀行(-0.04)は引き下げています。
ネット銀行
■ネット銀行の特徴
ネット銀行の住宅ローン金利は、地方銀行と比較して低く設定されていることが多いです。オンラインで手続きが完了するため、地域制限がなく全国どこの地域でも申込みをすることが可能です。WEB申込みであるため、窓口の時間を気にせず自分の都合の良いタイミングで手続きができることも特徴のひとつです。
一方で、対面でのサポートが限られるため複雑な相談や手続きが必要な場合には不便さを感じる可能性があります。金利の低さと利便性を重視する方に適していますが、丁寧な説明を求める方には不向きかもしれません。

| 金融機関 | 変動金利 | 10年固定 | 20年固定 | HP |
| 住信SBIネット銀行 | 0.95% | 2.509% | 3.019% | HP |
| 楽天銀行 | 1.378% | 3.314% | – | HP |
| イオン銀行 | 0.78% | 3.01% | – | HP |
| ソニー銀行 | 0.997% | 3.398% | 4.107% | HP |
| auじぶん銀行 | 1.134% | 2.77% | 3.41% | HP |
| PayPay銀行 | 0.98% | 2.36% | 3.06% | HP |
| SBI新生銀行 | 0.73% | 2.50% | 3.10% | HP |
| UI銀行 | 0.845% | 2.52% | 3.32% | HP |
(掲載順不同)
※金利情報は各社HPにて最新情報をご確認ください。
※先月比プラス(赤文字)・先月比マイナス(青文字)。
イオン銀行、ソニー銀行、SBI新生銀行が据え置きとなりました。
住信SBIネット銀行(+0.252)、楽天銀行(+0.119)、auじぶん銀行(+0.3)、PayPay銀行(+0.25)、UI銀行(+0.25)の引き上げです。
ネット銀行は全行引き上げとなりました。
住信SBIネット銀行(+0.22)、楽天銀行(+0.006)、イオン銀行(+0.05)、ソニー銀行(+0.090)、auじぶん銀行(+1.22)、PayPay銀行(+0.04)、SBI新生銀行(+0.15)、UI銀行(+0.15)。
10年固定同様、全行引き上げです。
住信SBIネット銀行(+0.21)、ソニー銀行(+0.137)、auじぶん銀行(+0.09)、PayPay銀行(+0.07)、SBI新生銀行(+0.15)、UI銀行(+0.2)。
地方銀行
■地方銀行の特徴
地方銀行は、地域に根ざした銀行であるため地域の特性やニーズに応じた柔軟な対応を可能としています。また、特定エリアでの住宅購入に対して特別な金利優遇や、地元の提携不動産事業者を利用した際の特典など、地域の振興を目的とした住宅ローンの優遇措置やキャンペーンを実施していることもあります。
地方銀行はメガバンクやネット銀行ほどの低金利商品は少ないものの、個別事情に応じた柔軟な審査を可能としていることが多いです。支店が地域に密集し地元の不動産市場にも精通しているため、対面でのきめ細やかなサポートが期待できます。

| 金融機関 | 変動金利 | 10年固定 | 20年固定 | HP |
| 横浜銀行 | 0.945% | 3.02% | – | HP |
| 千葉銀行 | 1.225% | 5.06% | 7.23% | HP |
| 静岡銀行 | 1.15% | 3.20% | 3.75% | HP |
| 筑波銀行 | 1.25% | 2.15% | – | HP |
| 北陸銀行 | 1.625% | 1.75% | – | HP |
| 福岡銀行 | 1.275% | 3.10% | – | HP |
| 南都銀行 | 0.875% | 2.95% | 3.60% | HP |
| 京都銀行 | 1.425% | 3.30% | 3.15% | HP |
| 愛媛銀行 | 0.90% | 2.75% | – | HP |
| 宮崎銀行 | 0.975% | 2.60% | – | HP |
| 沖縄銀行 | 3.575% | 4.375% | – | HP |
| 琉球銀行 | 3.575% | 4.727% | – | HP |
(掲載順不同)
※金利情報は各社HPにて最新情報をご確認ください。
※先月比プラス(赤文字)・先月比マイナス(青文字)。
静岡銀行、愛媛銀行が据え置きです。
掲載銀行の多くが+0.25%の引き上げをしています。
横浜銀行(+0.195)、千葉銀行(+0.25)、筑波銀行(+0.25)、北陸銀行(+0.25)、福岡銀行(+0.25)、南都銀行(+0.25)、京都銀行(+0.25)、宮崎銀行(+0.25)、沖縄銀行(+0.25)、琉球銀行(0.25)。
静岡銀行、北陸銀行、福岡銀行、宮崎銀行、沖縄銀行が据え置きしています。
横浜銀行(+0.045)、千葉銀行(+2.35)、筑波銀行(+0.05)、南都銀行(+0.20)、京都銀行(+0.15)、愛媛銀行(+0.50)、琉球銀行(+0.393)。
●20年固定
静岡銀行は10年同様据え置きとなっています。
千葉銀行(+3.35)、南都銀行(+0.2)、京都銀行(+0.15)の引き上げです。

4月のまとめ
10年固定は多くの銀行で 2.8% 〜 3.0% がボリュームゾーンに。
20年固定は、ネット系で3%前後、メガや地銀では 3.5% 〜 4.5% と幅が広くなっています。
特に注目したいのは、千葉銀行が変動金利の優遇を維持しつつも固定金利の割引をなくしている点です。その背景には、以下の戦略的意図が読み取れます。
- 収益性の優先
- 本格的な金利上昇局面を見据え、シェア争いよりも「確実な利ざや(収益)」の確保を重視する経営判断へシフトした。
- 長期リスクの回避
- 固定金利の割引を撤廃することで、銀行側が長期間にわたって低金利を保証し続けるという逆ザヤのリスクを遮断した。
- 変動金利への誘導
- 大幅な優遇を変動金利に集中させることで、将来的な金利上昇リスクを顧客側が負う仕組みへと利用者を誘導している。

2026年4月:各行の戦略変化と最適な選び方
今月の概況:金利と保障のバランスに見る各行の姿勢
三菱UFJ銀行が基準金利の引き上げを見送り変動金利を据え置いたことは、マーケットに対する極めて戦略的なメッセージです。この決定によって相対的な低金利の優位性を維持し、申し込みが殺到して人気が集中する状況を作り出すことで、銀行側は「数多くの申込者の中から、より信用力の高い層を厳選して貸し出す」という優位な立場を確保し、結果として盤石な顧客基盤の囲い込みを強化しています。
短プラ連動による金利上昇は避けられないものの、PayPay銀行のようにスマホやインフラ利用を条件とした「強力な個別優遇」を維持するなど、単なる金融商品としてではなく、生活インフラの一部として住宅ローンを位置づける姿勢がより鮮明になっています。
金利水準自体は上昇傾向にありますが、南都銀行のように特定の疾病保障において年齢別の上乗せ幅を設けるなど、リスク細分型の設計で柔軟な対応を見せています。また、基準金利を適切に管理しつつも、大幅な「値引幅」を確保することで、実質的な適用金利をネット銀行と同等の水準に維持しようとする強い意思が伺えます。
今月、検討の候補に入れるべきユーザー像
【特定経済圏に生活基盤を置くデジタルユーザー】
すでに特定の通信キャリアやインフラを利用している、あるいはこれを機に乗り換えが可能な方は、ネット銀行の個別優遇が強力です。住宅ローン単体の金利上昇に一喜一憂せず、家計全体の支出をミニマム化する視点が有効です。
【信用力を最大の武器にできる人】
三菱UFJ銀行など、金利を据え置いているメガバンクが第一候補です。審査は厳格化される傾向にありますが、通過すれば市場でも比較的安定した低金利を享受できる「確実な選択肢」となります。
【ネット水準の低金利と、確実なサポートを同時に求める人】
南都銀行のような、ネット水準に引けを取らない大幅な値引幅を持つ地方銀行を候補に入れてください。対面での相談によって、ネット完結型では難しい「自分だけの最優遇条件」を引き出せる可能性があります。
総括
2026年4月は、金利上昇という逆風に対し、各業態が「独自の解」を提示した月となりました。
- ネット銀行は:
- グループの通信・インフラと連携した「深い優遇幅」によって、金利上昇のインパクトを経済圏全体で吸収する仕組みを強化しています。
- メガバンクは:
- 基準金利の維持を通じて、最高水準の安定感と「顧客の選別」による盤石なポートフォリオ構築を優先しています。
- 地方銀行は:
- 適切な市場連動を行いながらも、最大級の値引幅によってネット銀行水準の低金利を実現し、地銀ならではの信頼性と競争力を両立させています。

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