固定資産税が最大6倍になる|土地のみで持たないほうが良い理由
土地をはじめとした不動産は、自分に買う意思がなくても相続によって所有権を得ることがあります。
不動産業界の悪しき習慣として「移動の際には営業車にすぐ乗ってしまう」という点が挙げられます。
もちろんお客様を現地にご案内する際には、サービスの一環として営業車で移動します。
しかし、それに慣れてしまって、現地調査に行く際にもつい営業車に乗ってしまう営業マンが非常に多いです。
お客様にご満足いただける物件を提案するためには、対象物件そのものだけでなく、日常の行動範囲となる周辺地域までしっかり確認しておかなければなりません。
営業車で快適な移動をしているだけでは、わからないことも多いのです。
不動産の営業マンたるもの、現地調査は何度も足を運び、曜日や時間、できれば季節折々の違いについても五感をフルに使って調べることが望まれます。
そのためには営業車での移動ではなく、公共交通機関を利用して現地まで向かうようにするのは基本です。
自らの足で歩くことで、その土地の生活環境を肌で体感することができます。
具体的には、以下のようなポイントを確認するようにしましょう。
不動産を購入した買主は、毎日の生活基盤をその土地に置くことになります。
ですから、周辺の生活環境についてはどのお客様も非常に厳しく確認しています。
そしてお客様が見ているポイントは、それぞれのお客様の家庭事情により異なります。
たとえば働き盛りのサラリーマンにとっては、都心へのアクセスがしやすいことは重要なポイントです。
また、小さなお子さんがいるファミリー世帯の場合、公園や教育施設の存在が重要になってくるでしょう。
女性や子供の目線から見れば、利便性だけでなく安全性も重要になります。昼間は明るく気にならない道でも、夜間になると外灯が少ない暗い道では、安心して帰宅することができません。
郊外型開発地でバスの利用が主な地域の場合、一日に何本バスが運行するかも確認する必要があります。
高齢者や子供、学生にとっては唯一の移動手段になるからです。
とはいえどんな物件にも、どこかしらマイナス面は存在します。
宅建業者が現地調査の際にチェックしておかなければならないのは、マイナス面はもちろんのこと、それをカバーできるプラス面です。
マイナスポイントを正直に説明したうえで、それに代わるプラスポイントを提案できるように、プラス面についてもしっかり把握しておく必要があります。
例えば、「駅からの最短ルートは薄暗い道ですが、5分ほど遠回りすれば明るい商店街を通って帰れます。商店街にあるパン屋さんは雑誌にも登場した人気店なんですよ。」といった具合です。
不動産を購入しようとするお客様は、興味を持った物件には繰り返し足を運び、平日・週末問わず、時間帯問わず、いろいろな状態での周辺環境を確認しています。
不動産のプロとして、お客様に負けないだけの情報を把握しておかなければなりません。
お客様が実施された調査が5回ならば10回、10回ならば20回と、お客様より多く五感をフルに使った繰り返しの現地調査で情報を収集しましょう。
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