住宅ローン担当者の良し悪しが融資条件の決め手|確実な融資のための「こだわり」とは
融資結果の明暗を分けるのは住宅ローン担当者が作る「稟議書」
お客様が興味を持った物件について質問してきたら、何を聞かれてもすぐ回答できるようにしておくのが宅建業者の責務です。そのためには、対象物件についての詳細な調査を行っておく必要があります。
専門的な調査が必要な際には土地家屋調査士や建築士などの専門家の力を借りますが、自分たちでできる調査もできるだけ行っておくようにしましょう。
思い立った時にすぐ調査できるように、また、現地調査で「ついでにこっちも調べておこう」というときに使えるように、調査用のアイテムは常に携帯することをおすすめします。
現地調査用のアイテムの種類はいろいろありますが、調査内容によっては比較的重要度が低いアイテムと、絶対にいる必須アイテムに分かれます。
今回は、どんな調査であっても必ず必要な必須アイテム3つを「マストアイテム」とし、それ以外のお役立ちアイテムを「お助けグッズ」と名付けました。
「マストアイテム」はいつでも携帯し、現地調査の際にはいつでも取り出せるようにしてください。「お助けグッズ」は調査内容に応じて準備してください。
・住宅地図
住宅地図は対象物件から最寄駅へのルートや、周辺施設との位置関係を確認するために使用します。また法務局でブルーマップと照合をしたり、管轄役所で道路調査や法令上の制限を調べる際にも使います。
・メジャー
メジャーは道路幅員・間口・奥行・天井高の計測に使用します。マンションの調査ではメジャーでの計測が難しいため、レーザー距離測定器があると便利です。地積測量図や建物図面が法務局で取得できない物件では、現地での実測が唯一のデータとなります。正確な測量を心掛けましょう。
・デジタルカメラ
デジタルカメラは建物の外観や内装、設備類の撮影に使用します。その他、境界線も撮影しておくと便利です。撮影したデータは物件状況報告書の添付書類としても使用します。スマートフォンのカメラ機能を使っても良いですが、デジカメであればSDカードに物件データだけを残しておけるので適切です。
・方位磁石
方位磁石があると調査時間帯にかかわらず接道方向や各室の主要採光部の方位が確認できるので便利です。
・双眼鏡
双眼鏡は屋根の状況や距離がある外壁面を確認したいときに使用します。
・スコップ
境界線に土がかぶっていて見えないときにはスコップで土を掘り起こして確認します。
・懐中電灯(またはペンライト)
屋根裏や点検口からの床下など、暗部を確認する際に使用します。
・水平器
建物や建具に傾きがないか歪みを計測します。ビー玉よりも正確に測量できます。
・クラックスケール
建物基礎や外壁などのクラック幅を計測する際に使用します。
・調査シート
調査・計測した物件データを書き込みます。規定のシートでも良いですが、自分の使い勝手の良いオリジナル書式の調査シートを作成しておくと便利です。
調査アイテムではありませんが、現地調査を行う際には媒介契約書も必ず携帯しましょう。調査した内容を役所で確認する際には必ず必要となります。
今回は不動産の現地調査で必要なアイテムについて説明しました。
各種のアイテムを使って数値をチェックすれば、漫然と「ただ見るだけ」の現地調査にはならずにすみます。
売却希望のお客様のためにも購入希望のお客様のためにも、正確な調査を行って物件の状況をしっかり把握しておきましょう。
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