金融機関によって大きく異なる住宅ローン!各金融機関の特徴とおすすめの人を比較しました
ひと口に金融機関と言っても種類はさまざま
住宅ローン融資の申込を受けた金融機関は、申込者の属性を調査するため、まずは信用情報登録機関に登録されている情報を照会します。
申込者の個人信用情報を確認し、申込者が融資を行っても問題ない人物かどうかを判断するのです。
個人信用情報とは、銀行をはじめとする各金融機関が登録を義務付けられている融資等の情報です。
住宅ローンだけでなく、マイカーローンや消費者金融、クレジットカード情報など、すべての融資情報が登録されています。
世の中ではよく「ブラックリストに載っているから…」という言い方をしますが、ブラックリストとは、個人信用情報で延滞情報や破産情報が掲載されている人のリストを指す俗語です。
「ブラックリストに載っている」とは、すなわち「お金を貸したら危険な人物」だということですので、金融機関が重要視するのも当然ですね。
代表的な信用情報登録機関は、情報を登録する金融機関により分かれています。
それぞれの信用情報登録機関で照会できる登録期間は以下のとおりです。
◎延滞情報
KSC:契約期間中および契約終了日(完済されていない場合は完済日)から5年を超えない期間
CIC:契約期間中および契約終了後5年以内
JICC:契約期間中および完済日から5年を超えない期間
◎破産情報
KSC:当該決定日から10年を超えない期間
CIC:免責許可決定が確認できた会員各社によるコメントが登録された日から5年間
JICC:当該事実の発生日から5年を超えない期間
個人信用情報登録機関のブラックリストに載っていたら、残念ながら住宅ローンの審査は否決されると考えて間違いありません。
上記の登録期間内に自己破産や個人再生、延滞などが発生した人は、規定の年月が過ぎて情報が削除されるまで待つしかないでしょう。
事故履歴がない人や、普段カードローンの借り入れをしていない人でも注意が必要です。
よくお買物のポイント狙いで何枚ものクレジットカードを所持している人がいますが、複数枚クレジットカードを持っていると、融資が否決される可能性があるのです。
クレジットカードのキャッシング枠は、実際に借り入れをしなくても「限度額までの潜在的借り入れ」として計算されます。
そのためカードを複数枚持っている人は、複数の金融機関から借り入れする多重債務者予備軍として見なされてしまいます。
また、実は見落としがちなのが「携帯電話・スマートフォンの分割払い」です。
月々の通信料と考えている人が多いですが、携帯やスマホの分割払いはクレジット契約に該当し、信用情報登録機関にも登録されています。
当然、既存借り入れのひとつとして住宅ローン融資審査にも影響します。
今回は住宅ローンの融資審査時に金融機関が必ず照会する個人信用情報について解説しました。
融資審査で引っかからないようにするためには、融資申し込みの前に個人信用情報を整理しておくことが大切です。
現在の状況を正確に把握し、既存借り入れがあれば先に返済をするか、償還予定表・残高証明書などを準備して返済計画を回答できるようにしましょう。
また、不要なクレジットカードを解約し、携帯電話の機種代金を払うなどして、身の回りのお金関係をクリアにしておきましょう。
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