準工業地域とは何かわかりやすく解説|制限やデメリットも紹介
工場用の土地をお探しの場合、空いた土地ならどこでもよいというわけではありません。
近年、大型の台風や豪雨による被害が増加しています。昨年は、西日本豪雨により多くの地点で観測史上第一位の降水量を記録、住宅の全壊・半壊が1万7000棟弱、停電も最大約8万戸に達しました。また、今年の台風19号は1都12県に大雨特別警報が発せられ、全国約70河川120カ所以上で堤防が決壊し、各地で大きな被害を生みました。
こうしたなかで風水害に対する不安が高まっており、セコムの「日本人の不安に関する意識調査」によると、「台風・豪雨・洪水」に対する不安が「地震」を抜いて上位にランキングされています。
出典元:セコム株式会社「日本人の不安に関する意識調査」
出典元:セコム株式会社「日本人の不安に関する意識調査」
注目されるのが3位に「台風・豪雨・洪水」がランキングされたことです。54%の人が不安に感じており、昨年調査の7位から大きくランクアップしました。前回の3位は「地震」であり、今回の調査で「台風・豪雨・洪水」に対する不安が「地震」を上回ることになりました。
出典元:セコム株式会社「日本人の不安に関する意識調査」
ちなみに、第2位は「地震・津波による被害」(36.0%)、第3位は「猛暑や熱中症や日射病」(30.0%)であり、昨年に引き続き自然災害や異常気象に対する不安が顕著に高くなっています。
台風・豪雨・洪水は、床上・床下浸水だけでなく場合によっては住宅の倒壊にも結び付きます。また、住宅が無事であっても、停電や断水などが起こると日常生活を送ることが困難になる場合もあります。
今、国は「国土強靭化基本計画」を策定し、防災・減災を強く推進しています。一方、住宅業界でも揺れや暴風に強い構造や、ライフラインの断絶を想定した提案が進んでいます。自然災害に耐えるだけでなく、そこで安心して暮らし続けることまで考えた住宅づくりが、より一層強く求められているのです。