高まる台風・豪雨・洪水への不安

投稿日 : 2019年12月02日

高まる台風・豪雨・洪水への不安
近年、大型の台風や豪雨による被害が増加しています。昨年は、西日本豪雨により多くの地点で観測史上第一位の降水量を記録、住宅の全壊・半壊が1万7000棟弱、停電も最大約8万戸に達しました。また、今年の台風19号は1都12県に大雨特別警報が発せられ、全国約70河川120カ所以上で堤防が決壊し、各地で大きな被害を生みました。

こうしたなかで風水害に対する不安が高まっており、セコムの「日本人の不安に関する意識調査」によると、「台風・豪雨・洪水」に対する不安が「地震」を抜いて上位にランキングされています。

出典元:セコム株式会社「日本人の不安に関する意識調査」


同調査は、20歳以上の男女500人にアンケートしたもの。「最近、何かに不安を感じている」人は74%と8年連続の増加を続け、特に若年層で顕著に高くなっています。

出典元:セコム株式会社「日本人の不安に関する意識調査」


「不安に感じていること」は、トップが「老後の生活や年金」、2位が「健康」となっており、人生100年時代に将来に対する不安が高いようです。

注目されるのが3位に「台風・豪雨・洪水」がランキングされたことです。54%の人が不安に感じており、昨年調査の7位から大きくランクアップしました。前回の3位は「地震」であり、今回の調査で「台風・豪雨・洪水」に対する不安が「地震」を上回ることになりました。

自然災害や異常気象に対する不安が上位に

出典元:セコム株式会社「日本人の不安に関する意識調査」


また、「最近1年で不安を感じたこと」の第1位は「台風や暴風・豪雨・ゲリラ豪雨などによる土砂災害」(50.4%)が1位にあげられました。国土交通省によると、台風19号による土砂災害発生件数は590件(10月24日時点)であり、被災地は言うまでもなく、報道やSNSなどを通じて土砂災害に対する不安感が高まったと思われます。

ちなみに、第2位は「地震・津波による被害」(36.0%)、第3位は「猛暑や熱中症や日射病」(30.0%)であり、昨年に引き続き自然災害や異常気象に対する不安が顕著に高くなっています。

台風・豪雨・洪水は、床上・床下浸水だけでなく場合によっては住宅の倒壊にも結び付きます。また、住宅が無事であっても、停電や断水などが起こると日常生活を送ることが困難になる場合もあります。

今、国は「国土強靭化基本計画」を策定し、防災・減災を強く推進しています。一方、住宅業界でも揺れや暴風に強い構造や、ライフラインの断絶を想定した提案が進んでいます。自然災害に耐えるだけでなく、そこで安心して暮らし続けることまで考えた住宅づくりが、より一層強く求められているのです。