「土地」と「建物」別々にローンを受けられるか|つなぎ融資の利用の流れ
住宅を購入する際、土地と建物を別々に購入する場合があります。その場合、住宅ローンはどのように受けることになるのでしょうか。
物件といってもマンションや一戸建て、土地の有無など様々な種類があり、それぞれ出来上がるまでの流れは異なります。
また、工事の中では専門用語も多く使われますので、知識がないと理解できない場合もあります。しっかりと確認しましょう。
「竣工(しゅんこう)」とは工事が完了し、建物ができあがることです。建築や土木関係の仕事で使われる言葉で、「落成」、「完工」とも呼ばれます。
ただ、「完工」は工事計画から工事後の雑務までを含めた一連の作業が完全に終了したことを意味しており、建設作業が終了したことを意味する「竣工」と少々意味に違いがあるので注意しましょう。
ちなみに、工事を始めることは「起工」、「着工」といいます。
新築マンションは、まずマンションデベロッパーが事業を計画します。
建設地の決定・土地購入が済むと、次に設計事務所が建築プランを作成します。このとき、建築確認申請が受理されなければ着工できません。
建築確認申請が受理されるとゼネコンが工事を開始します。
竣工し、検査が終わるとマンション管理会社が管理組合を結成し、完工となります。
新築建売の場合は、建売業者が事業計画を立て建設地の決定及び土地の購入を行います。建設地が決まった後は設計事務所が建築プランを作成します。
こちらもマンションと同様に、建築確認申請が必要です。
最終的に、工務店が建築を開始し、竣工となります。
建替えや親族の土地に建設するような土地購入をしない場合の注文住宅では、最初に住宅展示場を見学するか、ハウスメーカー、工務店に直接相談をします。
建築に関する相談が終わると、工務店が建築プランを作成し、建築確認申請を行います。申請が受理されると、工務店が建築を開始します。
注文住宅の場合、竣工の前に「上棟」と呼ばれる過程が存在します。
上棟(じょうとう)とは
木造建築では柱や梁などを組み立てた後、屋根の一番上の部材である棟木を取り付けるときのことを指します。木造以外ではコンクリートの打ち込みが終了したときを指すことが多いです。「上棟式」、「棟上げ(むねあげ)」とも呼ばれ、上棟時(骨組みが完成した時)をお祝いする儀礼になります。 |
土地購入をする場合の注文住宅では、3.で紹介した過程の前に不動産仲介会社への問い合わせが必要です。
土地を取り扱っている不動産仲介業者に土地の購入を申し込み、土地を購入します。
その後の流れは3.と同様です。
住宅の種類別にそれぞれの物件が出来上がるまでの流れを紹介しました。
流れ自体もそうですが、「竣工」や「上棟」など専門的な言葉もあり、しっかりと予習しておかなければならない大切な内容です。
お客様の希望する住宅タイプに合わせて、その流れが説明できるように理解しておきましょう。
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