ZEHが急拡大 注文住宅は新設着工の2割に

投稿日 : 2019年12月12日

登録ZEHビルダー/プランナーのH30年度実績


「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業調査発表会 2019」資料より作成

平成30年度のZEHビルダー/プランナーのZEH建築実績は、5万6307戸と前年度の4万4314戸27.1%増と大きく増加しました。経済産業省主催の「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業 調査発表会 2019」で明らかになったもので、注文住宅(持家)は前年度比27%増、建売住宅(分譲)は同67%増加しました。

注文住宅のZEH戸数は、ZEHシリーズ(ZEH Orientedを除く)全体で5万4352戸と、同26.4%増という大幅な増加。新設住宅着工戸数に占める割合も18.9%と同3.6ポイント高まり、新設住宅着工の2割に達しようとしています。

また、建売住宅は1796戸と同66.9%増。着工に占める割合は1.2%と全体市場に占める割合はまだ小さいですが、建築実績は急拡大しました。

一方、ほとんど実績が積みあがっていないのが既存住宅の改修で、159戸と前年の250戸から減少しました。

前年度から大きく増えたZEHですが、掲げられた目標と比べると普及拡大の速度は十分とは言えません。ZEHビルダー/プランナーは、自社が受注する住宅のうちZEHが占める割合を目標として公表することになっています。これをもとに計算した平成30年度のZEHシリーズの目標は8万6147戸であり、達成率は65.4%にとどまりました。注文住宅は72.5%ですが、建売住宅は23.8%と4分の1に満たず、既存改修にいたっては4.3%しかありません。

ZEHビルダー/プランナーによる「未達成の理由」は「顧客の予算」が抜きんでて多く、2位が「顧客の理解を引き出すことができなかった」こと。逆に「目標の達成理由」は、「ZEHメリット(経済性、快適性、健康優良)の訴求」がトップにあげられています。

コストはアップするものの、性能の向上が快適性や健康、またエネルギー問題解決の一助になるなど、ZEHの魅力をいかに伝えるかが普及の大きな鍵となっています。

平成30年度実績の5万6307戸はZEHビルダー/プランナーの全供給戸数の22.5%。2020年度の目標として掲げた「50%以上」に向け、さらなる提案強化が求められています。