今後の住宅購入で「木造派」が過去最低

投稿日 : 2019年12月30日

今後、住宅を建てたり買ったりする場合に「木造住宅」を選ぶ人は73.6%と、前回調査(2011年)よりも7.1ポイント減った事が、内閣府の実施した「森林と生活に関する世論調査」で分かりました。

出典元:内閣府資料より

調査は2019年9月から10月にかけて全国の18歳以上の男女3000人を対象に、調査員による個別面接聴取の方式で実施しました。有効回収数は1546人でした。

木造住宅を選んだ人のうち、「木造住宅(昔から日本にある在来工法のもの)」と答えた人は47.6%。「木造住宅(ツーバイフォー工法など在来工法以外のもの)」は26.0%でした。1989年には81.9%あった木造への支持率ですが、この30年で8.3ポイント減少したことになります。中心の在来工法が年々減少しており、1989年から比べると25ポイント近く縮小し、その落ち込みを在来工法以外の木造住宅の伸びでカバーしています。

「非木造住宅(鉄筋、鉄骨、コンクリート造りのもの)」と答えた人は23.7%でした。

都市規模別に見ると、「木造住宅(昔から日本にある在来工法のもの)」と答えた人の割合は町村では6割を超えていますが、大都市になると軒並み4割台になります。特に、東京都区部は40.5%と、4割を割り込むのも時間の問題でしょう。

同じ木造でも、年代によって「在来工法」への支持層が変わってきます。70歳以上では7割近くの人が「在来工法」を好むようですが、これが50代ですと「在来工法」と「在来工法以外」とがほぼ拮抗します。20代までの人になりますと「在来工法」はわずか2割にとどまり、ほぼ倍の4割の人が「在来工法以外」を好んでいます。もっとも、20代までの人を除けば、「在来工法」か「在来工法以外」のいずれかを好む人が最も多く、いずれにしても“木造住宅派”が多いのですが、20代までになると、「非木造住宅」を好む人が最も多い多いことが調査から分かりました。

調査では、直接、木造住宅を選ぶ・選ばない理由は聞いていませんが、様々な建物や製品への木材利用の可否を聞いています。それによると、「利用すべきである」とする人は88.9%、「利用すべきではない」とした人は7.7%でした。

利用すべきではないと思う人に理由を尋ねたところ、「森林破壊につながる印象があるため」を挙げた人が63.0%と最も多かったのです。「火に弱い印象があるため」(35.3%)、「地震に弱い印象があるため」(30.3%)、「劣化しやすい印象があるため」(24.4%)、「価格が高い印象があるため」(15.1%)などが2位以降に続きました。木材住宅を販売する住宅メーカーは、こうした「木」へのイメージを払しょくする提案が大切になりそうです。