広がるサブスク型賃貸住宅 | 「住む」という行為をもっと自由に

投稿日 : 2019年09月27日

国内53拠点に加え、海外7拠点の住宅が利用可能な「HafH(ハフ)」

賃貸住宅でサブスクリプション(定額)の仕組みを導入し、定額で複数の部屋を引っ越しできるようにする取り組みが注目を集めています。

その多くは、月間数万円の定額料金で複数の賃貸住宅に自由に住み替えられるというものです。敷金・礼金、生活インフラ、家具・家電付きで、住み替えに掛かるコストが抑えられます。また、契約手続きはスマートフォンひとつで行えるため、手間もかかりません。

住み替え先の拠点は、首都圏だけでなく、日本全国、さらには世界にまで及び、コワーキングスペースが設けられているものも少なくありません。住まいだけでなく、仕事の拠点も同時に提供しようというわけです。

住む場所と働く場所を一体的で提供しようという試みは「コリビング」と呼ばれ、米国を中心に海外で普及し始めています。

月額4万円で住み替え自由

アドレスは、2019年4月からサブスク型コリビングサービス「ADDress」を開始しました。全国のコリビングを月額4万円という低価格で自由に住み替えられるサービスです。

ユーザーは特定のコリビングに住所を置き本拠地としたうえで、他の拠点についてもネットで予約し連続1週間まで滞在できます。光熱費、Wi-Fi、共有の家具やアメニティの利用、共有スペースの清掃も料金に含まれます。

「ADDress」のサービスに共感し、異業種も含めた連携の輪も広がっているます。例えば、ANAホールディングスと連携し、空席率の高い地方便に限り、価格を抑えた航空券と「ADDress」をパッケージで提供するなどの取り組みを検討しています。

日本だけでなく世界中の住まいを利用可能

世界で自由に住み替えられる定額制コリビングサービスも登場しています。KabuK Styleが2019年1月から開始した「HafH(ハフ)」は、国内53拠点に加え、海外7拠点の住宅が利用可能というサービスです。

「HafH」には、いくつかのプランがあります。まず基本とするのは、月額8万2000円の「いつもHafH(土)」プラン。本拠地とするコリビングに加え、他の拠点についてもネットで予約して月に10日まで滞在できるというものです。特定の地域の住宅を拠点としながら、週末に他の拠点に滞在する多拠点居住者を対象としています。

次々と住み替える無拠点居住のアドレスホッパーに向けて、「いつもHafH(風)」プランも月額8万2000円で提供しています。固定のベッドを設けない代わりに、複数ある拠点に何日でも住み替え自由です。賃貸借契約ではなく、宿泊業(簡易宿所・寄宿舎・民泊等)の枠組みで実施します。

自宅を持ちながらも、HafHを利用して拠点居住をしたい人に向けたプランも用意しています。「ときどきHafH」は月額3万2000円で月に10日まで、「ちょっとHafH」は月額1万6000円で月に5日まで、HafHの拠点を宿泊施設として利用することができます。

さらに、寝泊まりはせずコワーキングスペースの利用のみできる「はたらくHafH」も月額1万2000円で提供します。

サブスク型の賃貸住宅は、消費者に新しい住まい方やライフスタイルを提供するだけでなく、住宅を所有から利用へと導く可能性を秘めています。

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