不動産ビジネスに変革をもたらす不動産テック

投稿日 : 2019年10月04日

GA technologiesが展開する業界初となるワンストップ型中古不動産プラットフォーム「Renocy(リノシー)」

不動産テックをめぐる動きが活発化してきています。不動産テックとは、不動産事業にインターネット、ビッグデータ、AIなどのテクノロジーを導入することで、これまでにはないサービスなどを創出しようというものです。この不動産テックを活用した新サービスが次々と誕生してきています。

例えば、GA technologiesは、業界初となるワンストップ型中古不動産プラットフォーム「Renocy(リノシー)」を展開しています。これは、「中古不動産に関する情報収集」から「物件探し」、「売買」、「リノベ」、「管理」までをカバーするワンストップ型中古不動産プラットフォーム。

「中古不動産に関する情報収集」では、独自のウェブメディアを立ち上げ、物件探し、リノベ、資産活用など中古不動産に関する最新情報を提供。「物件探し」では、販売中以外の物件も探せるマンションカタログを掲載しています。ビッグデータ解析による推定価格や、過去の成約率事例などの情報開示機能などを付与したほか、対象エリアの物件希望物件の販売待ちアラート機能も持たせています。

Housmartは、AIを活用した不動産営業マン向けの営業支援ツール「Propo Cloud(プロポクラウド)」を開発、注目を集めています。メールでの追客業務を、AIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)を活用して、自動化するものです。顧客情報や希望条件などを設定しておけば、物件データベースからAIがそれぞれの見込み客に合った物件を選び、RPAにより自動でメール送信します。

これ以外にも、不動産テックを活用した多種多様なサービスが登場してきており、不動産ビジネスに変革をもたらそうとしています。

不動産情報の共有化に向けた動きも

不動産テックをさらに進化させていくためには、情報のオープン化が重要になってきています。あらゆる不動産情報をオープンにし、共有化していくことで、その情報を活用した多種多様な不動産テックの誕生を促す可能性があるからです。

こうしたなか、不動産情報を共有化するためのプラットフォームづくりも進んでいます。具体的には、前出のGAtechnologiesや不動産ポータルサイトを運営するLIFULL、積水ハウスなどが不動産情報共有プラットフォームの構築を進めようとしています。

一方、国土交通省では、これまで非公開となっていた不動産に関する情報をオープンデータ化していくための検討を進めています。さらに、「地域経済分析システム(RESAS)」への不動産データの提供も行っていきたい考えです。

RESASは産業、観光、人口などに関して官民が持つ様々なビッグデータを集約したデータベース。データをウェブマップで表示したり、グラフにすることで、地域の課題などをわかりやすく見える化しています。政府はRESASを地方自治体や民間企業が活用することで、地域を活性化させる新たなサービスの創出を期待しています。

不動産情報、さらには地域の様々なデータがオープン化されていくことで、そのデータを活用した新たなビジネスやサービスが開発される可能性がさらに広がっていくことになりそうです。