省エネだけじゃない|意外と知らないエネファームのレジリエンス機能

投稿日 : 2019年10月31日


東京ガスと京セラが共同で開発した世界最小サイズの家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファームミニ」

一般社団法人 燃料電池普及促進協会の集計によると、エネファームの2018年度末時点での普及台数は、27万6217台にまで増加しています。

エネファームは、都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中を使って発電する家庭用燃料電池システム。発電と同時に排熱を給湯に利用することが可能で、省エネに貢献します。

小型化なども進む選択肢が拡大

エネファームについては、ここにきて商品バリエーションも充実してきています。

例えば、東京ガスと京セラでは、世界最小サイズの家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファームミニ」を協業により製品化し、2019年10月30日より販売を開始すると発表しました。

エアコン室外機と同等の大きさとなる世界最小サイズを実現し、条件を満たせば奥行き500㎜スペースへ設置ができるという特徴を備えています。

また、製品の小型・軽量化により、搬入時間が短縮されるだけでなく、低重心化により下駄基礎の利用が可能になったことで、短時間で設置工事が完了するといったメリットもあります。

停電時でも電気とお湯を使える

エネファームについては、2019年4月に発売された機種から、停電時発電継続機能が標準搭載されるようになりました。災害時に電力の供給がストップしても、ガスさえ供給されていれば、電力を供給できるだけでなく、お湯も使えるのです。

「エネファームミニ」もこの機能を備えており、災害時などに停電になっても、停電時専用コンセントからテレビ、携帯電話の充電ができ、給湯や床暖房も使用できます。

エネファームと蓄電池や太陽光発電を組み合わせることで、さらに防災機能を強化した商品も登場しています。

パナソニックは、戸建向けのエネファームの新製品を開発し、2019年4月1日より発売しています。従来機種ではオプションであった「停電時発電継続機能」も標準搭載しており、停電時でも最大500W、最長192時間連続の発電が可能です。

さらに、蓄電池と太陽電池を組み合わせたハイブリッド蓄電システムと連携する機能もオプションとして用意。長期的な停電が発生した場合でも、日常に近い家庭生活を提供することができます。

一方、断水時には貯湯タンクの水を生活用水として利用できる点もエネファームの特徴のひとつです。

停電時に電気とお湯を使えるだけでなく、断水時の生活用水の確保にも貢献するエネファーム。省エネ性能だけが注目されがちですが、実は災害時などにはレジリエンス機能も発揮するようになっているのです。

今後、災害対策としてもエネファームは見逃せない存在になりそうです。

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