住宅メーカーが仕掛けるDIY住宅|“自分でつくる余地”を残して差別化図る

投稿日 : 2019年10月24日

三井ホームの「ナチュラルヒュッゲ スタイル」。大人も子どもも楽しめるDIYスペースを提案している

リクルート住まいカンパニーの「住宅購入・建築検討者調査」(2018年度)によると、  「DIYの関心度」は63.3%と2014年の52.4%から上昇を続けています。

年齢別にみると、30代の61.6%が最も高く、年齢が上がるにつれて割合は下がっていく傾向にあります。また、世帯別でも「シングル男性世帯」(71.9%)と「シングル女性世帯」(67.0%)が高く、若い層ほどDIYに興味が高いようです。

特に若い世代においてDIYへの関心が高まるなか、住宅メーカーの商品開発にもDIYを切り口とした提案が積極的に取り入れられ始めています。

大人も子どもも楽しめるDIYスペースを提案

三井ホームが昨年3月に発売した「ナチュラルヒュッゲ スタイル」は、ミレニアル世代に向けた暮らし提案型商品。

「もっと家を楽しむ」をコンセプトに、コト消費ニーズの高い30〜40代のミレニアル世代が、居心地の良い時間・空間を共有し、自分たちらしい暮らしを実現するためのさまざまな提案を盛り込んでいます。

その提案の一つがDIYです。内壁の塗装や棚の取り付けなど、大人も子どもも楽しめるDIYスペースを提案することで、自らの手で自分らしい空間に仕上げる体験を盛り込んでいます。

旭化成ホームズは2011年に発売した「スカイコテージのある家 天空こども城」という住宅のためのwebにおいて、スペシャルコンテンツ「DIYのススメ」を連載形式で掲載しました。

この住宅は、屋上に面して家族で使うワンルーム空間「みんなの間」を設けているのが特徴。家族の年齢や住まい方の変化にあわせて多目的用途に対応できます。

内装仕上げには居住者が仕上げる未塗装仕上げを用意し、家族みんなでつくり上げる楽しみを提案しています。

「DIYのススメ」では、さまざまな人が壁のペイント方法やタイルの貼り方、ファブリックパネルの作り方を紹介しています。

アウトドアリビングの提案では、屋上でDIYを行い、暮らしを楽しむ実例を紹介しています。

暮らしながら自分らしく育てることができる住宅

一方、エースホームのブランド「HUCK」は、住まい手の理想の空間をDIYで自由に表現できる新築住宅で、暮らしながら自分好みに“育てる”ことができるのが特徴。

自分のイメージ通りの材料を選び、休日に楽しみながら少しずつ内装を仕上げていくことができるのです。

「新築住宅を持つことがゴールではなく、思いのままに住まいをつくり、飾り、失敗したらやり直しながら、好みの変化に合わせて家もフレキシブルに変化するスタイルを実現する」というコンセプトから生まれた住宅で、ミレニアム世代を中心として若年層の価値観に訴求することを狙っています。

新築住宅であっても、DIYができる余地を残すことで、「自分らしく仕上げていく」という価値を提供することができ、こだわりが強い若い層のニーズを満足させることができそうです。