室内空気環境対策
UL Japanグリーンガード認証では、VOCの排出量について、世界 で最も厳しい基準を設定している
日常生活の充実度
出典:JTB総合研究所「日本のミレニアル・ポストミレニアル世代の価値観と旅行に関する調査」
キーポイント
▶情報リテラシーに優れるデジタルネイティブ世代
▶異なる価値観の消費に期待
▶“コト重視”の商品開発が活発化
「ミレニアル世代」とは、2000年代初頭に成年期を迎えた世代のこと。明確な定義はなく、シンクタンクのピュー・リサーチセンターは81~96年生まれ、JTB総合研究所では89~95年生まれと定義づけている。
ベビーブーマーの子世代に当たり、デジタルネイティブと呼ばれる世代と重なる。インターネットが普及した環境で育った最初の世代であり、情報リテラシーに優れる。
SNSなどを通じた共感を重視するコミュニケーション、モノよりもコト、周囲の評価を重視する意識が強く、コミュニティへの帰属意識が強く、仲間とのつながりを大切にする傾向があるといわれる。
また、バブル崩壊やリーマンショック後の金融危機など厳しい経済環境の中で育ったことから、上昇志向を持つ人が少なく、会社への帰属意識が低い人が多いともいわれる。
過去の世代とは異なる価値観などを持つことから、今後の新しい消費を生む世代として注目を集めてきた。
JTB総研の定義によると、今、ミレニアル世代は23~29歳。いよいよ住宅市場におけるボリューム層である第一次取得者層に差し掛かろうとしている。
こうしたなかで住宅業界でも同層に向けた商品開発が始まっている。18年度に発売された住宅新商品の動きをみると、新昭和が同世代にターゲットを絞った新ブランド「VARY’S(ヴァリーズ)」を立ち上げ、アキュラホームが「おうちスタイル」を、アイフルホームが「Simple Life.」を発売した。アウトドアなどのライフスタイルの実現など“コト重視”の生活提案が特徴となっている。
また、新昭和は内装コーディネートを東急ハンズとコラボしてモデルハウスの展示をそのままパッケージとして購入することが可能、アキュラホームは暮らし方のヒントをSNSで共有するなどの仕掛けを用意するなど、新たな取り組みも行っている。
ミレニアル世代が主役となろうとするなか、商品開発だけでなく販売手法や提案手法なども新たな取り組みが求められそうだ。
ミレニアル世代の次の「ポストミレニアル世代」(96~99年生まれ)が成人期に入っている。この世代は「子どもの頃からデジタル社会に適応し、シェアリングなど新しい経済の形にも抵抗がない」などミレニアル世代と同様の特徴を持つが、JTB総合研究所の調査によると、グローバル志向、上昇志向ではミレニアル世代とは異なるポジティブな傾向がみられるという。次の住生活市場の主役となるポストミレニアル世代の消費動向が注目を集めそうだ。
Housing Tribune編集部(創樹社)提供
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